忍者シノブさんの純情

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忍者シノブさんの純情』(にんじゃシノブさんのじゅんじょう)は、ゆずチリによる日本漫画作品

概要[編集]

2014年11月22日発売の11月12日発売の『ゲッサン』2014年12月号より連載されている漫画作品。連載開始当時、作者は現役東京大学生だった[1]

ストーリー[編集]

ヒトヨシは、シノブを忍者だと考えているが信じてもらえない日々が続いておかしい人と思われるようになってしまっていた。ある日、ヒトヨシは人前で忍術を使えずに木から下りられなくなっている猫を助けることができずにいるシノブの悲しい表情を見て、屋上に上がって自分に注意を引きつけることによって、シノブが忍術を使って猫を救出することに成功。この一件でシノブが忍者だということについて周囲に言うことをやめたヒトヨシ。シノブの方は、ヒトヨシを心に決めた存在として、「普通の女子高生」と言いつつもヒトヨシの前で忍術を使いながらも自分をアピールする日々を送っていく。

登場人物[編集]

霧隠高校[編集]

影山 ヒトヨシ(かげやま ヒトヨシ)
本作の主人公。霧隠高校(きりがくれこうこう)2年ほ組でクラスの学級委員をしている男子生徒。シノブを忍者だと確信しているが、シノブには「普通の女の子」と言われて周囲にも信じてもらえずに周囲からも変人扱いされてしまっていた。猫が木から下りられなくなった事件でシノブが悲しそうな表情をしているのを見てから周囲に忍者だと言うのを辞める。そして、徐々にシノブと交流を深めていくようになる。
真面目で頼まれごとをよく引き受けてしまうため、文化祭では仕事で忙しく動き回ることとなった。裁縫が得意で、文化祭の衣装を一着一晩で仕上げたこともある。
シノブ
本作のメインヒロイン。正体はくノ一だが、正体を隠して過ごしている。ヒトヨシのクラスメイトで、クラスでは大人しくて目立たない女の子として過ごしている。近寄りがたいが可愛いと思われており、スタイルもよくそれなりに胸も大きい。生徒会のノートなども情報を残したくないという理由で提出していない。静のお古の携帯電話は持っているが、ヒトヨシ相手でも暗号化したメールしかやり取りをしない。だが、ヒトヨシがサスケと連絡先を交換していたことを知ると、電話番号を教えている。放課後はカフェ店「からくり」で接客をしている。
表情が固いところがあり、無理に笑おうとすると不気味な笑みになってしまう。まったく表情がないわけではなく、嬉しく手自然に笑うときには可愛い笑みをみせる。
ヒトヨシに好意を抱いて心に決めた存在としているため、ヒトヨシの前では忍術を使っているが、忍者と指摘されると「普通の女の子」などと言って誤魔化している。ヒトヨシに対して色々とアプローチをしているが、どこかずれていることも多い。あかりとヒトヨシの関係を気にしている。
井上 拓真(いのうえ たくま)
ヒトヨシの友人でクラスメイトの男子。シノブが忍者だということは信じていないが、ヒトヨシの理解者。実は高いところが苦手。
さりげなく他人のフォローをするのがうまい。サエ子に好意を抱かれているのには気づいていない。
榊原 あかり(さかきばら あかり)
サエ子やシノブの友人。笑顔が可愛いドジっ子。文化祭では、妖怪喫茶でネコ娘をやったりミスコンに出場したりする。
不器用で海の家のバイトで藻ウェイトレスができずに、水着女子として客引きをしている。男子の前でも水着になることにぺたんこだから恥ずかしくないとポジティブに捕えている。「風来のムゲン(ふうらいのムゲン)」というダンジョン探索RPGが好き。
蓮沼 サエ子(はすぬま サエこ)
あかりやシノブの友人。文化祭でやる妖怪喫茶でヒトヨシの作った衣装を着る予定だったが、ダイエットが間に合わなかったということでシノブに衣装を譲った。
拓真に好意を抱いている。だが、拓真に意識されないことに悩んでシノブに相談したりしている。
一緒に占いをしたりする。
竹中(たけなか)
男性教師。文化祭の忘れ物をして夜に忍び込んで取りに戻っていたヒトヨシを発見したときには、文化祭前日ということで不問にした。
よしえ
シノブたちの二年ほ組が「霧隠高校球技大会 女子バレー」で戦った二年は組の女子。井上が好み。
養護教諭
霧隠高校球技大会で怪我をしたヒトヨシの捻挫を見る。ヒトヨシがシノブの好意に全然気づかないのを心の中でツッコミを入れる。

その他[編集]

一条院 静(いちじょういん しずか)
シノブが忍者だということを知る一人。カフェ店「からくり」でシノブと働いている。シノブがヒトヨシとうまくいくように応援している。
ミケランジェロ
シノブが木から下りられなくなっているのを助けた猫。愛称「ミケ」。シノブがお店に連れ帰った。
影山 ツクシ(かげやま ツクシ)
ヒトヨシの妹。もうすぐ10歳になる9歳の女の子。おしゃれが好き。ヒトヨシのことを「ヨシ兄」と呼んで、兄のことを一生モテないと言い、自分の兄だと友達に知られたら一族の恥と思っている。そのため、兄と外にいるときはダサくて恥ずかしいとなるべく離れてもらうようにしている。兄に女の子の知り合い(シノブ)がいると知ったときにはショックを受けている。
鳥に持っていかれそうになったリップクリームをシノブがシュシュを手裏剣のように投げて鳥に当てて落として取り返した一件で、シノブに対して「シノブちゃん」と呼んで懐くようになった。
大和 和美(やまと かずみ)
ヒトヨシとは幼稚園から中学三年生まで一緒だった幼馴染の女子。月影高校(つきかげこうこう)の特進科に通っている高校二年生。周囲が変わっていくことに寂しさを感じるも、ヒトヨシの変わらないところを見て安心する。
ラブorライクを信条としている。ラブレターをもらうたびに落ち込んだりしている。高校で部活でブラパンの大柿(おおがき)部長に告白されると部活をさぼって、偶然会ったヒトヨシたちとバッティングセンターで遊んでいるが、中学の時も同じ理由でテニス部をさぼっている。「私のことを好きにならない人が好き」というだらけた関係が好きであり、ヒトヨシみたいに自分を恋愛対象に見ない相手を気にいっている。
優斗(ゆうと)
サエ子の弟。ツクシの友人。
風間 サスケ(かざま サスケ)
忍者の男。シノブと同様に正体を隠そうとしている。自分では一般人に溶け込んでいるつもりでも、ほとんど溶け込めていない。ヒトヨシを忍者と勘違いして戦いを挑むも、一般人だと分かって退散する。
職探しをしていても、普通とは違う言動をしてしまうためにバイトは3日ともたずに転々とすることになってしまう。そして、ヒトヨシとの会話で自分が「人に言われたことしかできない」ことに気づいてショックを受ける。そして、人に言われていないことをやろうとしたら再び失敗。そんな中、老婆が林檎を落として困っている場面に遭遇して、ヒトヨシにアドバイスをもらってリンゴを老婆のために拾う。このときの老婆がシノブ行きつけの駄菓子屋「あたるや」であり、そこで雇われることとなった。
オネエ
占い館月影のオネエで占いをしている。シノブ、サエ子、あかりの恋愛運を占う。

用語一覧[編集]

忍者
影の存在として正体を知られてはいけない存在。ただし、くノ一が心に決めた存在は例外。
霧隠高校(きりがくれこうこう)
ヒトヨシたちの通う高校。

単行本[編集]

ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル小学館)より発売。

タイトル 初版発行日 ISBN 備考 サブタイトル
忍者シノブさんの純情 1 2015年5月17日(2015年5月17日発売) ISBN 978-4-09-126065-9
  • 一之巻 「…普通の女の子よ」
  • 二之巻 「ダメ、覚えて」
  • 三之巻 「私ってドジだから」
  • 四之巻 「優しい子だ」
  • 五之巻 「文化祭マジック!!」
  • 六之巻 「まだ9歳だろ」
忍者シノブさんの純情 2 2015年11月17日(2015年11月12日発売) ISBN 978-4-09-126607-1
  • 七之巻 「女子パワー?」
  • 八之巻 「超なつかしいわ」
  • 九之巻 「全然平気みたい」
  • 十之巻 「ふつつか者ですが」
  • 十一之巻 「水責めかよ」
  • 十二之巻 「わくわく忍者ランド」
忍者シノブさんの純情 3 2016年5月17日(2016年5月12日発売) ISBN 978-4-09-127247-8
  • 十三之巻 「聞いてませんでした」
  • 十四之巻 「わがままな女だ」
  • 十五之巻 「修行だからな」
  • 十六之巻 「サッカーの話をしましょう」
  • 十七之巻 「普通の保健委員だもの」
  • 十八之巻 「ふぃひっ」

関連項目[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]