引っ込みがつかない

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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引っ込みがつかないとは、人間がしばしば陥る心理状態で、やめた方が良いことを止められなくなることである。
引っ込みがつかなくなって自他に害を及ぼし続けると、その人の程度が知れてしまう。
古くは新バビロニアにおいてネブカドネザル王が「バベルの塔をここまで作ったんだから、途中でやめるわけにはゆかない」というので陥ったとされ、現代では超音速旅客機のコンコルドの開発において「ここまで国家予算をつぎ込んだのだから、途中でやめるわけにはゆかない」というので頑張っちゃった例などが知られている[1]ゲーム理論の下位分類である交渉理論においては、「サンク・コストは『損切り』であると割切れ」とされているが、引っ込みがつかなくなって失敗するマネーシャーや経営者は後を絶たない。

用例[編集]

  • アドルフ・ヒトラーは戦争を始めて引っ込みがつかなくなって戦争を続けた。
  • 警察は無実の人を逮捕した。引っ込みがつかないから「私がやりました」と無理矢理自白を迫ることが多い。「冤罪王」として知られる紅林麻雄が著名である[2]

脚注[編集]

  1. 東京都大田区大森の町工場街の職人が、「頭の上をコンコルドが通っていったのを見て、自分の目を疑った」という話があったが、フランスのジスカールデスタン大統領の来日時であったらしい。
  2. 袴田事件などを参照のこと。

関連項目[編集]

コンピューターが反乱を起こす映画