弁無得道論(べんむとくどうろん)は、岸了が身延山日遠の著書で選択本願念仏集を批判して著した無得道論に対して反駁したもの。宝永3年(1706年)成立。全二巻。
無得道論では、日蓮やその著作立正安国論の念仏批判をふまえ、選択本願念仏集の内容を批判するが、これに対して岸了は、広く浄土宗に依りながら無得道道論を批判し、選択本願念仏集と浄土宗の正当性を主張する。