幽霊文字

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幽霊文字(ゆうれいもじ)とは、何らかの理由によりJISコード上に紛れ込んだ、本来存在しないはずの典拠不明の漢字群を指す。幽霊漢字とも。

幽霊の絵文字 👻(U+1F47B)のことではない。

概要[編集]

1978年、コンピューター上で日本語の一般的な表記・地名・人名等で使用される漢字を扱うため、「JIS C 6226」が制定された。この際にいくつかの誤字が紛れ込んでしまったとされ、これが幽霊文字の起源として考えられている。その後のJIS第四次規格の制定時に大規模な調査が行われ、幽霊文字の大半の起源・由来が洗い出されたが、いくつかの文字については未だに起源が不明であり、2022年2月26日現在も12文字が幽霊文字として現存している。

幽霊漢字の例[編集]

(か?・せい?)[編集]

詳細は「」を参照

幽霊文字の代表的漢字。起源・由来ともに不明であり、読みも存在しない[1]。なお、「彊(きょう)」という漢字の誤字ではないかという意見も出てきており、一般的にはこれが通説とされている[2]。太鼓の達人の2022年エイプリールフールネタの曲は「彁 (太鼓の達人)」を参照。

(うるう)[編集]

出典は「国土行政区画総覧」とされているがそれらしき地名は発見されていない。「閏(うるう)」の誤字と考えられている。

(でい)[編集]

漢字事典にも記載されていない文字。辺がしめすへんである「祢(でい、ない)」の誤字と考えられる。1972年度版の鳥取県の祢宜谷(ねぎたに)という地名は「袮宜谷」と表記されていたが、1993年版では現在の「祢宜谷」表記に訂正されている。

関連記事[編集]

参照元[編集]

脚注[編集]

  1. 便宜上「か」、「せい」等の読みが付与されている場合が多い。なお、「せい」では出ない場合がある。
  2. http://www.asahi.com/special/kotoba/archive2015/moji/2011082400019.html、2022/02/26確認。