平尾小工事問題

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平尾小学校工事問題(ひらおしょうがっこうこうじもんだい)は、福岡県福岡市中央区平尾にある福岡市立平尾小学校で、2016年から行われた校舎増設・体育館移転工事、それに伴う平尾保育園解体工事によって、近隣住宅への危険物の飛来や地盤流動化による周辺住宅の傾斜、近隣道路の陥没等を立て続けに引き起こしたとされる問題。

後述の訴訟を起こした住民らによると、平尾保育園解体着工時から周辺住居にヒビが入る等の影響があった。市は公民館だけに地盤対策を行ったが、近隣住宅では石垣や室内に複数の亀裂が生じ、住の傾斜、床下での下水の漏れ等を引き起こすなど近隣住民の日常生活へ深刻な影響をもたらしたとされている[1]

住民らは事前の工事説明会において地盤沈下対策の忠告をしたが、軟弱な地盤に対する地盤変異抑制のための工事が適切に行われていなかったとして、2021年4月に、福岡市(市長:高島宗一郎)と市受注業者・下請け業者三社を被告とした損害賠償訴訟を福岡地方裁判所に提起した[2]。訴訟の争点は地盤沈下の原因及び連壁杭の地盤に及ぼす影響の責任問題である。

平尾小学校移設計画[編集]

2016年に福岡市基本計画[3]において「平尾小学校講堂兼体育館改築等」が広告され、同年9月1日に被告建設業者三社によって9億円で落札された[4]。2019年1月17日に平尾小学校講堂兼体育館その他解体工事として解体工事の入札が開始[5]し、落札。2018年8月3日に公開された福岡市財政局資料によると2017年時点において、平尾小学校工事全体にかかった費用は770,878,682円である[6]

訴訟の変遷[編集]

前記の通り、2021年4月に福岡地裁に提訴され、7月には第一回口頭弁論の原告意見陳述が行われた。

脚注[編集]

  1. 毎日動画 - 毎日新聞” (日本語). video.mainichi.jp. 2021年9月16日確認。
  2. “小学校改築工事で「自宅傾いた」 隣接地の夫婦が福岡市など提訴”. 毎日新聞. (2021年4月8日. https://mainichi.jp/articles/20210408/k00/00m/040/195000c 2021年9月14日閲覧。 
  3. 福岡市 平成28年度福岡市基本計画に係る実施状況の報告(平成29年9月報告分)” (日本語). 福岡市. 2021年9月15日確認。
  4. 【落札情報】照栄・西鉄・末永JV、「平尾小学校講堂兼体育館改築等」落札:【公式】データ・マックス NETIB-NEWS” (日本語). 【公式】データ・マックス NETIB-NEWS. 2021年9月15日確認。
  5. | 入札情報速報サービスNJSS” (日本語). www.njss.info. 2021年9月15日確認。
  6. 福岡市財政局. “公益財団法人 福岡市施設整備公社について”. 2020年9月15日確認。

関連項目[編集]