常用対数
ナビゲーションに移動
検索に移動
常用対数(じょうようたいすう)とは、底が10である対数のことである。つまり、ある正の数aの常用対数はlog10aと表すことができる。工学など一部の分野では、底を省略して単にlogaと表すことも多い。しかし、数学や物理学では底を省略したlogaという表記は通常、自然対数を表すため注意が必要である。ある数の常用対数が分かれば、底の変換公式を用いて、自然対数の底をはじめとする任意の正の数を底とするその数の対数を求めることができる。また、常用対数は大きな数の大まかな大きさを知るのにも役に立つ。例えば、2100の桁数を知りたいとき、log102100=100log102より、2の常用対数はおよそ0.301であるから、2100は31桁の数であることが分かる。