市部バイパス

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市部バイパス(いちぶバイパス)は、千葉県南房総市バイパス道路である。2010年7月30日に開通した[1]

国道127号のバイパスとみられるが、それが別の県道の一部となるのは国内でも極めて珍しい。

千葉県道184号外野勝山線の支線の一部である。名称はバイパスの通る大字の南房総市市部から来ている。

概要[編集]

富津館山道路の側道として、鋸南富山インターチェンジ(鋸南富山IC)より千葉県道184号の支線となり、千葉県道89号鴨川富山線に交差し、道の駅富楽里とみやままで接続されている。富楽里以南より千葉県道258号富山丸山線の南房総市立岩井小学校付近までの道路が、千葉県道184号の市部バイパスである。1994年(平成6年)から安房地域整備センターで整備を開始。2003年(平成15年)には富楽里側の200メートルが供用開始された。その後、未設置の橋の路面整備など、残り区間(1キロメートル)の工事を行い、2010年7月30日に全線開通した[2]

富山インターチェンジ計画の凍結[編集]

当初、富津館山道路のインターチェンジを県道258号の交差付近に富山インターチェンジとして計画・予定されていた(ETCスマートインターチェンジ設置を想定していた)。しかし、凍結された。その理由は、

  • 市部バイパス計画があり、インターチェンジのある鋸南富山ICへとスムーズに接続ができるようになり、インターチェンジを置くメリットがない。
  • インターチェンジ間の距離が短い。
  • 土地の取得に時間・費用がかかり、財政を圧迫する。
  • 富山インターチェンジの利用者が見込めず、人件費だけが嵩張る。

などがその一因であるが、凍結の原因の一つの、市部バイパスの建設の進捗率は芳しくなく、未だに開通への道筋は至っていない。市部バイパス開通後の効果は、鋸南富山ICへのスムーズな連絡、渋滞の多発する市街地の国道の迂回などがあげられる。

脚注・出典[編集]

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  1. 『市部バイパス供用開始』 - 房日新聞 2010年7月31日
  2. 『市部バイパス あすから供用開始 南房総』 - 房日新聞 2010年7月28日