岡崎市会社役員強盗殺人事件
岡崎市会社役員強盗殺人事件(おかざきしかいしゃやくいんごうとうさつじんじけん)とは、2013年8月に愛知県岡崎市で起きた強盗殺人事件。
概要[編集]
2013年8月、愛知県岡崎市新堀町でトヨタ系列の自動車部品メーカー「デンソー」の子会社(大信精機)の会社役員O(常務)が自宅で死亡。Oと連絡がつかないのを不審に思った妻が長女に頼んで8月13日夜に様子を見に行かせたところ、長女が寝室で血を流して死亡しているOを発見したことで、事件が発覚した。
遺体の状況[編集]
Oは寝巻のようなシャツと半ズボン姿で、胸から血を流して寝室にうつぶせで倒れていた。胸や腹には複数の刺し傷があった。
荒らされた形跡[編集]
別の部屋の引き出しやクローゼットが開けられているなど荒らされた形跡が見つかっており、現金数万円がなくなっていた。自宅は2階建て住宅で、寝室は2階にあり、寝室の照明は消えていた。また、寝室のクーラーは動いていた。
捜査の状況[編集]
警察は強盗殺人事件と断定し、愛知県警は岡崎署に特別捜査本部を設置した[1]。Oは8月10日から夏季休暇中で、妻を里帰りのために名鉄新安城駅に送っていたことから、10日以降に殺害されたとみられている。
侵入経路[編集]
事件発覚時に玄関のドアは無施錠だった他、1階の窓ガラスにはひびが入っているなど複数の割ろうとしていたとみられる形跡があったが失敗している。Oは、夏の夜には、2階の窓を開けていた。そのため、無施錠の別の窓から、侵入したとみられている。
血痕による推理[編集]
寝室以外にも大量の血痕があったが、主に血痕は2階部分のみで、主に荒らされていた形跡があるのは1階部分だったため、Oが盗み目的で侵入した犯人と2階で鉢合わせになって刺された可能性などが浮上している。
凶器について[編集]
自宅にあった刃物は全て揃っていたため、凶器は外部から持ち込まれたとみられている。
侵入時間[編集]
割ろうとした跡がある窓は道路に面していたため、日中は人目につきやすく、未明にかけて就寝中を狙って忍び込んだとみられる。
1年後[編集]
2014年8月11日、岡崎署捜査本部は現場から見つかった足跡から犯人のものと思われる同じ種類のサンダルを公開[2]。 サンダルはマレーシア製で、全国チェーン店で2013年3月の販売開始から8月までに国内で約1万足が出荷。岡崎市にある店舗でも売られている。