山田翠
プロフィール[編集]
人物[編集]
怜人の安全確保と同衾のため、美来が選んだボディーガードの少女[話 2][話 3]。緑色の三つ編みのロングヘアや赤い瞳孔[3]、そしてまひるよりも小柄かつ貧乳の身体[注 2]が特徴。幼げな口調で話し、ベッドでの就寝時にはぬいぐるみを手放さない[話 6]。
朱音に口移しで酒を飲まされての昏倒を経てベッドで目覚めた怜人に苗字を尋ねられた際には、「山田?」と尋ね返したために困惑されている[話 6][注 3]。しかし、狂暴なクマを跳躍から首への手刀打ちだけで昏倒させる[話 3]など、有事の際には常人を超越した身体能力を発揮する。クマを昏倒させる際にこそ朱音に叱咤されるまで動揺している[話 3]が、技術長官に監禁された怜人を救出する際には彼の拘束具を引きちぎっている[話 8]ほか、後述のお化けの話を怖がった際には壁を殴り壊している[話 9]。また、クロエへの不審を抱いた怜人がUW日本支部を出奔する話を自室にて行なおうとした際には、室内に知らない者たち(翔太と花蓮)が待ち構えていることを自動ドア越しに察知し、怜人を引き止めている[話 10]。その後、ポープの部下たちには拘束されたもののマリアと麗亜[注 4]による助力で朱音と共に反撃に転じ、皆で怜人と美来のもとへ駆けつけている[話 7]。美来の台詞によれば、翠の強さは特殊な訓練を受けたためであるという[話 11]。
怜人には着任早々に懐いており、普段は家政婦のように彼の世話を担当している[話 12]ほか、慶門市の温泉旅館では怜人との混浴に朱音の横で喜んで参加しており、彼に背中を流してもらう際にも真っ先に身を預けている[話 13]。また、怜人に露天風呂を手配した際に入ってきた学生客たちには、小柄な身体で飛び跳ねる姿から幼児と見なされている[話 14]。そういった理由もあり、童貞を捨てる必要があることをラギーニから断言された怜人の意識下では、その相手の1人として挙げられたマリア・朱音・絵理沙・冰冰・アナスタシアと違い、意識されるまでもなく外されている[話 1][注 5]。
温泉旅館の脱衣場にて怜人とクロエの姿をメイティング中と誤解する[話 15]、第15地区の隠れ家にて暗い室内や朱音の被った怪物マスクを怖がる[話 16][話 17]、慶門市中央区第三病院跡の廊下にて彼女から聞かされたお化けの話を怖がる[話 9]など、早とちりにしてウブな怖がりの一面もある。
ロスアニアでは朱音から怜人への求愛に際して彼らのボディーガードを担当する一方、その舞台であるクルーザーの操船をサングラスをかけた水着姿で平然と担当した[話 18]後、怜人がMKウイルスの特効薬の開発実験に臨んだ際には彼の生還を見届け、号泣している[話 19]。怜人や絵理沙と共に日本へ帰国して九州某県の洞窟にて美来と再会した[話 20]後には、クロエによる狙撃から間一髪で怜人を救っている[話 21]。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ 幼いことを示唆する要素が散見されるが、ロスアニアに滞在中の怜人が恭司と通信した時点でも年齢は不明であり、彼による問いに怜人は首を傾げている[話 1]。
- ↑ 本作の公式サイトでの設定によればまひるとの身長差は3cmとなっているが、第53話で台湾北部を初めて訪れた際[話 4]や第83話でゆかりの出産を待つ際[話 5]には、並び立つまひるよりも頭1つ分以上は低く描かれている。
- ↑ これは翠の天然によるものではなく、後にポープが怜人と美来を連行する際に「スイ・ヤマダ」と翠のフルネームを述べている[話 7]ことから、本当に苗字だったことが示唆されている。
- ↑ 連載時はマリアが台湾への出奔直前から到着までは怜人たちと別行動を取っていたかのように描き忘れられていたが、単行本第8巻では彼らの傍に描き足されており[単 1][単 2][単 3][単 4][単 5][単 6]、メイティング施設の駐車場にて怜人が麗亜に救われた際の彼や朱音の台詞にも、麗亜の傍に描き足されたマリアの名や様子が追加されている[単 7]。
- ↑ その後の会食では怜人とのメイティングへの参加を希望するが、そもそも他の面々と違ってメイティングの意味を知らないという幼さを見せたため、怜人と朱音を唖然とさせている[話 1]。
出典[編集]
ウェブサイト[編集]
- ↑ “『聴くジャン!』第4弾『終末のハーレム』”. 集英社、2017年7月10日確認。
- ↑ “山田 翠 - 終末のハーレム 公式サイト”. 集英社、2020年8月9日確認。
- ↑ kotaro_shonoの2016年7月25日のツイート、2017年4月21日確認。
単行本[編集]
参照話数[編集]
- ↑ a b c 第10巻 2020, 第68話
- ↑ 第1巻 2016, 第4話
- ↑ a b c 第1巻 2016, 第6話
- ↑ 第8巻 2019, 第53話
- ↑ 第12巻 2020, 第83話
- ↑ a b 第1巻 2016, 第5話
- ↑ a b 第8巻 2019, 第50話
- ↑ 第2巻 2016, 第10話
- ↑ a b 第6巻 2018, 第35話
- ↑ 第7巻 2018, 第48話
- ↑ 第2巻 2016, 第7話
- ↑ 第2巻 2016, 第8話
- ↑ 第4巻 2017, 第22話
- ↑ 第4巻 2017, 第23話
- ↑ 第4巻 2017, 第24話
- ↑ 第5巻 2018, 第33話
- ↑ 第5巻 2018, 第34話
- ↑ 第11巻 2020, 第70話
- ↑ 第12巻 2020, 第78話
- ↑ 第12巻 2020, 第82話
- ↑ 第12巻 2020, 第84話
参考文献[編集]
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第1巻』 集英社、2016年。ISBN 978-4-08-880819-2。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第2巻』 集英社、2016年。ISBN 978-4-08-880842-0。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第3巻』 集英社、2017年。ISBN 978-4-08-881087-4。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第4巻』 集英社、2017年。ISBN 978-4-08-881243-4。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第5巻』 集英社、2018年。ISBN 978-4-08-881438-4。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第6巻』 集英社、2018年。ISBN 978-4-08-881523-7。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第7巻』 集英社、2018年。ISBN 978-4-08-881634-0。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第8巻』 集英社、2019年。ISBN 978-4-08-881762-0。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第9巻』 集英社、2019年。ISBN 978-4-08-882044-6。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第10巻』 集英社、2020年。ISBN 978-4-08-882188-7。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第11巻』 集英社、2020年。ISBN 978-4-08-882304-1。
- LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第12巻』 集英社、2020年。ISBN 978-4-08-882457-4。