安楽寺 (和歌山県有田川町)
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安楽寺(あんらくじ)は和歌山県有田郡有田川町にある高野山真言宗の寺院である。
概要[編集]
安楽寺という同名の寺は全国に多数ある。和歌山県内にも日蓮宗の安楽寺がある。有田川の川沿いの寺である。付近には観音寺という寺院もある。寺の由緒等は現時点で不詳であるが、南北朝時代頃と伝えられている。
多宝小塔[編集]
室内安置の多宝塔がある。多宝小塔は原則として拝観不可。2015年から修理が行われ、2017年に修理が完成し、完成記念のため和歌山県立博物館で展示された。修理の過程で、現在は下層の正面中央のみに扉があるが、もとは4面全てにあったことが判明している。2017年2月18日に結城啓司(公益財団法人和歌山県文化財センター)副主査による「重要文化財安楽寺多宝小塔の保存修理とその成果」と題する講演が行われた[1]。
多宝小塔は、真言宗系の寺院で大日如来を体現するとされる多宝塔を縮小して造られたとされる。 多宝小塔は南北朝期の作と推定されている。総高209.5cm。下重一辺63.3cm。基壇一辺0.9m。重要文化財。相輪は木製で露盤を除き1本で作る。下層の背側面は全て板壁、屋根は本瓦形板葺。三間多宝塔。側柱に大佛様の木鼻をつけ、柱間は正面中央間のみ桟唐戸、他は全て横板壁[2][3]。
リンク[編集]
- 安楽寺多宝小塔保存修理事業和歌山県文化財センター
関連項目[編集]
注[編集]
- ↑ 企画展「有田川中流域の仏教文化」和歌山県立博物館
- ↑ 安楽寺多宝小塔の保存修理
- ↑ 結城啓司「重要文化財安楽寺多宝小塔の保存修理より判明した建築的特徴」修復トピックス