姫騎士はオークにつかまりました。
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『姫騎士はオークにつかまりました。』(ひめきしはオークにつかまりました。、Himekishi ha orcni tsukamari mashita。)は、霧山よんによる日本のライトノベル作品。イラストは霜月えいと。
概要[編集]
小説家になろうで『姫騎士はオークに捕まりました。』のタイトルで掲載。第28回ファンタジア大賞で審査員特別賞を受賞して、2016年2月20日に富士見ファンタジア文庫より刊行された。独特なのはタイトル名であろう。流石ラノベと言った所か。
ストーリー[編集]
登場人物[編集]
- 里中・オーク・弥太郎(さとなか・オーク・やたろう)
- 710年11月9日生まれ(18歳)
- 本作の主人公。オーク。実家は農家でカイワレ大根を育てている。人間にしては大きいが、オークとしては小さい。人とコミュニケーションをとるのが苦手。
- 就職活動に失敗して「俺は社会の歯車になりたい」と就職することを目指している。そのため、就職活動をするための資金を得るために派遣社員として働いている。いつか百万を貯めたら就職活動をすることを目標にしている。
- 派遣社員の仕事で倉庫襲撃を行うことになり、島津・ナイト・杏樹を身代金のために捕えると百万エンが手に入ると聞かされる。だが、総司と遥香と共に現場待機班となったため、杏樹を捕えるのが難しくなったと落ち込む。だが、思いがけず王立騎士団がやってきたことで、運よく杏樹を捕えることに成功する。しかし、佐々木が持ってきた子供ドラゴンによって母親ドラゴンが襲撃。そのまま、廃城まで拉致される。
- 廃城に拉致されてからも一か月以上意識が戻らなかった。意識を取り戻して杏樹たちと廃城から脱出。杏樹とデートしたときに出会ったリーネがお金を出してくれて、王都に何とか戻る。そして、杏樹の二か月分の給料の補てんとして城で働くこととなった。
- 島津・ナイト・杏樹(しまづ・ナイト・あんじゅ)
- 711年12月24日生まれ(17歳)
- 金髪の姫騎士。2年前に父親が倒れて国の運営を任されるも、経済がうまく回らずに国民に文句を言われて凹んでいる。幸せな結婚をしたいという願望があるが、国の状況を考えると婚活もできずに機嫌が悪い日々を送る。胸も大きく、外見も悪くはないが相手がみつかる兆しはない。
- 盗賊を捕える仕事に出たときに、運悪く弥太郎たちに捕まる。そして、オークにすらも相手にされないと日頃のストレスもあって泣きだしてしまう。なんとか落ち着くも、手錠でつながれたままで佐々木が拾ってきたドラゴンの子供に寄って、母ドラゴンが襲撃してきてピンチに陥る。何とか弥太郎に庇われたことで助かった。そのまま、廃城まで拉致される。その一件で、助けられたことで弥太郎のことが好きになってしまう。
- 佐々木の提案でトレーニングとして弥太郎とデートすることとなる。王都に連絡してもニセモノ扱いをされて本物と認められず落ち込む中で、デートして秘宝館を回ったり襲撃者に襲われたりする。そこで助けてもらったリーネによって、列車で王都まで連れて行ってもらうことになるも、リーネは弥太郎と一晩寝かせてもらうという条件を出す。そのため、リーネが弥太郎を襲わないように、遥香も含めて弥太郎の取り合いをしたりしている。
- 王都に戻って弥太郎がお金目的で杏樹を守っていたと知ってショックを受けつつも、何とか城に戻る。衛兵にニセモノだと疑われてしまうも、何とか下着の恩賞紋章を見せることっで城に入ることができた。裁判では、弥太郎たちを死刑にしようとする大臣たちを止めて、二か月分の給料の補てんと保護観察処分としている。
- 本間・エルフェン・遥香(ほんま・エルフィン・はるか)
- 710年3月3日生まれ(18歳)
- エルフ。青髪で前髪ぱっつんの女性。弥太郎の働いていた派遣会社の同僚。方向音痴。杏樹に憧れている。
- 派遣社員の仕事で倉庫襲撃を行うことになり、総司と遥香と一緒に現場待機班となる。そこで、杏樹を拉致して待機場所に待つこととなる。だが、佐々木が持ってきていた子供ドラゴンによって母親ドラゴンが襲撃してきたことで、弥太郎たちと一緒に廃城に拉致される。
- 弥太郎に対して最初は意識していなかったが、ドラゴンから助けてもらってから好きになる。そして、王都に連れて行ってもらう代わりにリーネが出した弥太郎と一晩寝かせて欲しいという条件に対抗するため、杏樹と弥太郎の寝ている部屋を見張る。そして、弥太郎を取り合ったりしている。
- 王都につくと裁判で杏樹の二か月分の給料の補てんとして城で働くこととなった。
- 佐々木・ウォーロック・総司(ささき・ウォーロック・そうじ)
- 712年4月1日生まれ(16歳)
- 魔法使い。大魔導師を目指しているが、大した魔法は使えない。元ホスト。誰相手でも話しかけていくバカだが、ノリの良い性格。チャラチャラしているが、どこか憎まれない。彼女がいる。
- 弥太郎が働いていた派遣会社の新人社員としてやってくる。初対面の弥太郎にも物おじせずに話しかける。派遣社員の仕事で倉庫襲撃を行うことになり、弥太郎と遥香と一緒に現場待機班となる。
- あらゆる生物を発情させて行動不能にするという魔法「ムラムラム」を通信教育で習って使える。この魔法しか使うことができないが、この魔法のおかげで杏樹を捕えることに成功している。だが、そこで持ってきていた子供ドラゴンによって母親ドラゴンが襲撃してきたことで、弥太郎たちと一緒に廃城に拉致される。その後、弥太郎の意識が戻ってから行動を共にして王都に向かう。
- 王都につくと裁判で杏樹の二か月分の給料の補てんとして城で働くこととなった。
- 上田・ダクエル・梨衣音(うえだ・ダクエル・りいね)
- ???年7月21日生まれ(?歳)
- エルフ。僧侶だが、煩悩まみれで男あさりが趣味。愛称「リーネ」。お金持ち。
- 杏樹と弥太郎が秘宝館を回った時に出会う。王都まで杏樹たちを連れて行ってくれる代わりに、オークと寝たことがないということで弥太郎を一晩貸してくれる条件を出す。そして、その晩に杏樹と遥香と弥太郎の取り合いをしたりしている。
- 百目鬼(どうめき)
- モリタニア連合国の総務大臣。
- レッドドラゴン
- 弥太郎たちを廃城に拉致したドラゴン。
用語一覧[編集]
- モリタニア大陸
- 弥太郎たちの住んでいる大陸。ドーナツに喩えられ、生地の部分は人間、エルフ、デミヒューマンで分け合ってそれぞれ国を形成、穴の部分にはフジマウント火山という年中噴火している火山とオークたちの居住区と認識されている。
- 第二次モリタニア紛争
- 大規模な戦争。オークたちも傭兵として駆り出されて泥沼化。女王の島津・ナイト・杏子(あんず)によって、モリタニア連合国ができて戦争が終わって700年がたつこおtになる。
- モリタニア連合国
- 第二次モリタニア紛争を終わらせるために大陸のそれぞれの国が協力してできた国。建国から700年以上たっている。
単行本[編集]
富士見ファンタジア文庫(富士見書房)より刊行。
タイトル | 初版発行日 | ISBN | その他 | サブタイトル | ||
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姫騎士はオークにつかまりました。 | 2016年2月25日(2016年2月20日発売) | ISBN 978-4-04-070816-4 |
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脚注[編集]