大阪市東淀川区自治会長殺害事件
大阪市東淀川区自治会長殺害事件(おおさかしひがしよどがわくじちかいちょうさつがいじけん)とは、2014年5月19日に大阪府大阪市東淀川区で自治会長が殺害されているのが発見された事件。
概要[編集]
2014年5月19日午後10時15分ごろ、大阪市東淀川区西淡路6丁目の4号棟の府営住宅の7階の廊下で倒れている自治会長Aを住民が発見[1]。Oは4号棟の自治会長で、8階の住人。発見時は意識がない状態で仰向けに倒れて。頭と顔に傷が複数みつかっている。Oの近くには、携帯電話や鍵束、手提げバッグが落ちていた。バッグには現金やキャッシュカードが残っていた[2]。司法解剖の結果、死因は失血死と判明。頭や顔の傷は鈍器で殴られたような傷だった。
逮捕・不起訴[編集]
2014年2月25日、大阪府警捜査一課はOに暴行を加えて殺害した殺人容疑で、Oと同じ府営住宅の住人の自治会元副会長Aを逮捕する[3]。しかし、拘留期限の3月18日に釈放。任意で捜査を続けて2015年3月31日に大阪地検は「起訴するに足る十分な証拠が得られなかった」として嫌疑不十分で不起訴とした[4]。不起訴決定後にAは記者会見を開いて、同席した伊賀興一弁護士は、Aが昨年夏以降に府警の任意聴取を数十回受けて捜査員に強い口調で自白を迫られることがあったと話して、国家賠償請求訴訟を検討している[5]。
不祥事[編集]
2014年7月14日、大阪府警は東淀川署の男性巡査部長が殺人事件の捜査書類が入ったかばんを大阪市北区のラーメン店に置き忘れて紛失したことを発表[6]。巡査部長は7月11日正午ごろに他の捜査員二人とラーメン店で食事をとっていたところ、午後2時半頃にカバンを忘れたころに気づいて店に電話。男は当初は「ない」としていたが、つじつまが合わないとして13日に窃盗の疑いで逮捕。かばんには捜査報告書1通と捜査に使ったノート、聞き込み先など400人超の名前や住所が書かれた名簿が入っていたが、情報の流出は確認されていない。