大福帳

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大福帳(だいふくちょう)とは、債権に関する帳簿の一つで、掛取証文を綴ったもの。

概要[編集]

江戸時代はすでにキャッシュレス社会であり信用取引が一般的であったため、債権に係る借用証と受領証がセットになったのが掛取証文であった。その「掛取証文」を冊子としたものが「大福帳」である。
期末に掛取りにいって債権を現金として受取り、大福帳に朱筆でマルをつけるのが通例であったという。
大店では店内に井戸があり、「火事のときには大福帳を井戸に放りこんで逃げた」という。
信用取引先がどれだけあり、どれだけの取引(債権)があったかという証書ともなるため、公文書の一部という扱いをされた。

明治以降、西洋から複式簿記が伝わるにつれ廃れたが、大日本相撲協会[注 1]のように昭和戦前まで使われた分野もある。

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  1. 戦前、出羽ノ花國市が問題視し、引退後に簿記学校に通学して簿記を習得し、戦後に13代武蔵川として財務担当理事として活躍した。