夏井川
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夏井川(なついがわ)とは、福島県田村市からいわき市にかけて流れている二級河川である。
概要[編集]
夏井川の主な流域は田村市(滝根町)と小野町、いわき市の3つの自治体にまたがっており、この地域における上水道、灌漑用水、工業用水の重要な水源となっている。夏井川の本流には大規模なダムはなく、小規模な発電用の堤や取水用の堰がいくつか設けられているのみである。支流である黒森川にはこまちダムが、小玉川には小玉ダムがそれぞれ建設されている(どちらも福島県管理のダム)。
上流部は阿武隈高原中部県立自然公園に指定されているほか、中流域は夏井川渓谷県立自然公園に、河口付近は磐城海岸県立自然公園にそれぞれが指定されている。
中流部こそ急峻な渓谷になっているものの、上流部と下流域は比較的なだらかな地形となっている。そのためか河口閉塞を頻繁に起こしており、昭和8年に河口閉塞による被害が新聞に記載されている>
災害[編集]
夏井川による水害は過去にいくつも発生しており、古くは霞提による治水も試みられていたようである[1]。現在は霞提は残っておらず、連続堤による河川整備が進められているものである。
大きな被害を受けたものとして、昭和52年9月、平成元年8月、そして令和元年10月の2度の洪水が挙げられる。夏井川本流ではなく、支流も含めれば令和5年9月の水害も含まれる。