夏の大三角

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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夏の大三角(なつのだいさんかく)とは、はくちょう座デネブこと座ベガ、それにわし座アルタイルという3つの恒星を線分で結んで構成される三角形である。恒星は3つとも1等星であり、都会の空でも観測することができる。ベガとアルタイルの間を天の川が通過し、中にはいるか座や座が存在する。また、ベガとデネブを対称の軸として折り返すと、アルタイルの位置に北極星がくる。

観測[編集]

東京からでは、3月上旬の5時ごろ、4月上旬の3時ごろ、5月上旬の1時ごろ、6月上旬の23時ごろ、7月上旬の21時ごろ、8月上旬の19時ごろに、東の空高くで見ることができる。東の空低く見えるのは1月下旬の5時ごろ、2月下旬の3時ごろ、3月下旬の1時ごろ、4月下旬の23時ごろ、5月下旬の21時ごろ、6月下旬の19時ごろである。南中するのは4月下旬の5時ごろ、5月下旬の3時ごろ、6月下旬の1時ごろ、7月下旬の23時ごろ、8月下旬の21時ごろ、9月下旬の19時ごろである。西の空低く見えるのは7月下旬の5時ごろ、8月下旬の3時ごろ、9月下旬の1時ごろ、10月下旬の23時ごろ、11月下旬の21時ごろ、12月下旬の19時ごろである。このように、「夏の大三角」とはいうものの、時間帯を問わなければほぼ一年中見ることができる。さらに、北緯81度より北では、決して沈むことがなくなる。逆に、南緯9度より南では、一部または全部を全く見ることができない。