北朝鮮は地上の楽園（きたちょうせんはちじょうのらくえん）とは、第二次世界大戦後の1950年代から朝鮮総連が、朝鮮民主主義人民共和国への在日朝鮮人の帰国を促すために使った宣伝文句である。北朝鮮は独裁国家であることから、平壌の中心部など、外国人が多く訪れる場所はよく整備されており、地上の楽園だということを匂わせている。しかし、実際には住民は民主主義国家にはないような抑圧を受けており、決して地表の楽園といえるような場所ではなかった。このため、この言葉に騙されて北朝鮮に帰国した在日朝鮮人はすぐに日本に戻ろうとしたが、多くの人はそれに失敗し、その後も北朝鮮で暮らすことになった。