勇者が死んだ!村人の俺が掘った落とし穴に勇者が落ちた結果。
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『勇者が死んだ!村人の俺が掘った落とし穴に勇者が落ちた結果。』(ゆうしゃがしんだ!むらびとのおれがほったおとしあなにゆうしゃがおちたけっか。)とは、スバルイチによる日本の漫画作品。
概要[編集]
Webコミック配信サイト「裏サンデー」2014年12月16日配信分から連載されている漫画作品。
ストーリー[編集]
トウカ・スコットは、農夫をしていたが、自分が掘っていた落とし穴に勇者が落ちて死んでしまったことで状況が一変。村人と共に勇者を埋めて証拠隠滅を図るも、アンリ・ヘイズワーズによって勇者の体と入れ替えられてしまう。そして、死にたくなければシオンに代わって世界を救うたびに出るように脅されて、ユナ・ユニスと共に旅に出ることになる。
登場人物[編集]
主要人物[編集]
- トウカ・スコット
- 本作の主人公。農夫をしている村人。スケベな性格であり、太ももを見ると靴下を履かせようとしたりする。大根に靴下を履かせたりもした。ニーソ好き。
- 自分が悪魔対策に掘っていた落とし穴に勇者シオンが落ちて亡くなってしまう。そして、証拠隠滅を図って埋めたところ、翌日に目が覚めるとアンリによってシオンと体を入れ替えられていた。そして、死んだシオンに代わって世界を救うたびに出なければ生者の棺を破壊してトウカの意識が途絶えることになると、アンリに脅されてユナと3人で旅に出ることになる。
- 肉体はシオンのものだが、魔力は精神に依存するためにトウカの魔力レベルは1と幼児並。そのため、使う聖剣もフニャフニャとなってしまう。どんどん腐敗が進行しており、カイルとの戦いのしばらく後からは骨のみの姿となっている。
- ユナ・ユニス
- トウカの幼馴染の少女。3年前に悪魔から襲われているところを助けてもらったことでシオンのファンとなる。勇者がしたような冒険に憧れており、勇者に助けてもらった恩も返さないとということでトウカとアンリと一緒に世界を救う冒険に出る。
- モアランの町で襲われてゾンビ化。アンリによって一時的にトウカを憑依させることで症状を抑える。
- 魔術師志望だが、魔力レベルは2と低く、魔術についても詳しくない。毎日、杖を素振りしていたために筋力はあり、身体能力はある。
- アンリ・ヘイズワーズ
- 屍術師(ネクロマンサー)。勇者シオンに自分が死ぬようなことがあれば、身体を誰かに引き継いで欲しいと世界を救ってもらってほしいと頼まれており、結果的に落とし穴に落としてシオンを殺してしまったトウカとシオンの体を入れ替えた。そして、トウカを生者の棺を壊すと脅してユナも加えた三人で世界を救う冒険に出ることになる。
- 使用するだけで罪に問われる禁術使いなため、3年前の勇者の旅に同行したことは当時の仲間たちしか知らない。そのため、二度めの勇者の旅は遠くから見守るだけのつもりだったが、シオンが死んだことで状況が変わった。
- トウカとシオンの体を入れ替えたような死者と体を入れ替えさせる「憑依屍術(ひょういしじゅつ)」。死者を操る「遠隔屍術(えんかくしじゅつ)」を使う。
- 遠い昔に悪魔の門の向こう側に閉じ込められた人々の子孫で、3年前に悪魔と断定されて仲間は殺されてしまう。アンリ自身はシオンに助けられたことで何とか生き延びたが、シオン以外の仲間たちには人間として扱ってもらえなかった。
- フトモモ美少女となってトウカとずっと一緒にいようとしている。
- マルグリット・ファロム
- 王女。ファロム王国の第三王女。王家の未来のためにということで勇者に嫁がせるために厳しく育てられた。そのため、ストレスで10年前からストレスで魔漏症(まろうしょう)となり、魔力を肉体にとどめることができずに魔力を作るためのエネルギーを補給するために大量の食事をとらないと最悪死に陥るようになってしまった。
- 勇者が死んだという話を聞いて絶望からリーランドの言葉に耳を傾けてしまい、捕まってしまう。トウカたちに助けられて脱出する。そして、偽勇者のトウカに恋をしてしまう。そして、トウカ自身は倒れていたために聞いていないが、トウカに好きだと告白して涙を流したことで精神的なストレスから解放されて魔漏症が治った。そして、トウカたちの旅に同行する。
王都[編集]
- ラークヴァルト13世
- ファロム王国の国王。3年前の悪魔との戦いでは自ら前線に出て戦うなど屈強。3年前に数々の功績を上げながらも見返りを求めなかった勇者を真の英雄としてみている。
- アイザック・ガードナー
- マルグリットの教育係。右目に眼帯をしている。
- マルグリットが魔漏症になってしまったことに責任を感じている。だが、姫様にそのことを特訓をつけてくれたことを感謝された。リーランドが倒された後に、孤児院の院長の後任を引き受ける。
- シルエラ・カルメン
- ファロム王国最強の四人の戦士「四騎士」の一人。褐色肌でツインテールの女性。
- リーランド・トールマン
- 孤児院の院長。眼鏡をかけた柔和そうな男。実は骨好きの変態であり、人種差別からの救いとして人間を全て骨だけの存在にしようと目論んでいる。マルグリットのことは特に気にいって丁重に骨にしようとする。だが、トウカたちの襲撃によってマルグリットを奪還される。そのため、奥の手であるソーマの雫を使ってトウカたちを倒そうとするも、トウカの立てた作戦によって倒されて牢獄に入れられる。牢獄に入れられた後は、ソーマの雫の過剰摂取の後遺症で「ホネー」と叫び続けるなど頭がいかれてしまう。
- コリン・ブラッド
- ユナたちが王都で出会った冒険者の男。リーランドに雇われてユナとアンリをさらうのに協力する。後にモアランの町でトウカたちに居合わせてマルグリットに恩赦を与える代わりに町を救うのに協力する取引をする。
- ネイガン・ボーン
- ユナたちが王都で出会った冒険者の男。リーランドに雇われてユナとアンリをさらうのに協力する。後にリーランドに協力したことを後悔してたまたま居合わせたモアランの町でトウカたちに協力する。
- ラザル
- 宮廷魔術師。聖剣の勇者が覚醒することを予言した。
冒険者[編集]
- シオン・ブレイダン
- 3年前に地獄の門を聖剣の力で封印した勇者。封印が弱まって再び世界を救うための旅に出るも、途中でトウカの落とし穴に落ちて死んでしまう。
- カイル・オズメント
- 勇者シオンの元仲間。ベルンでトウカたちと合流。トウカの代わりに勇者をやると提案するもアンリに断られ、トウカを殺そうと生者の棺を破壊しようとするも失敗。そして、トウカたちと共にアルダ遺跡への悪魔討伐に同行して殺そうと画策する。トウカはカイルが生者の棺を破壊しようとした現場を見ていたたので警戒されているも、悪魔が襲ってきたゴタゴタの中でトウカを襲撃。追い詰めるも、落とし穴に落とされて敗北する。
- 大貴族の長男で周囲から注目される存在だったが、聖剣を抜くことができなかった。そして、シオンが聖剣を抜いて自分よりも優れた存在として尊敬を集めるようになると、勇者に嫉妬。アンリを騙して悪魔に乗り移ってシオンを殺すことで勇者になろうとするが、殺せずに失敗してきた。
- 裸で王都を闊歩することを扇動したとしてシルエラに捕まって牢屋に入れられる。
- ベラーコ
- アルダ遺跡の悪魔討伐遠征に同行した。「双槍(そうそう)」と呼ばれている。3年前の戦いでは下級悪魔のみを百体以上倒しているが、凄腕の冒険者とされている。
- モアランの町でゾンビに襲われているトウカの前に姿を現して再登場。
悪魔[編集]
- ピダン
- アルダ遺跡の悪魔討伐遠征の人たちに襲いかかった中級悪魔。カイルに倒される。
その他[編集]
- ディエゴ・ヴァレンタイン
- 屍術師。リーランドを倒したトウカたちを上級悪魔を操って襲撃する。シルエラを倒すなどするも、マルグリットの涙で復活したトウカに倒されて精神体で逃げる。
- フリードリヒ・ノルシュテイン
- 屍術師。鼻水の旦那と呼ばれる。
- ドット・バーンズ
- モアラン町長。町人がゾンビになってしまって戸惑う。
用語一覧[編集]
- 生者の棺(せいじゃのひつぎ)
- アンリがトウカをシオンの肉体と入れ替えたときに、トウカの元の肉体を封じた小さな棺。これを破壊するとトウカの意識は途絶える。
- チェザ
- トウカが農夫として住んでいた村。
- ベルン
- 周辺地域最大の街。チェザから北東へ半日の距離に位置する。
- 屍術(ネクロマンシー)
- 使用するだけで罪に問われる禁術。
- 魔晶石(ましょうせき)
- 悪魔の心臓で魔術の使用に用いる結晶体。強く握るとその者の魔力の強さに応じて光る。石に刻まれている悪魔の文字「呪文」を「起動呪文(アイン)」のあとに続けて心の中で唱えるとその悪魔と同じ魔術が使える。効果は個人の魔力に依存する。
単行本[編集]
裏サンデーコミックス(小学館)より発売。
巻数 | 初版発行日 | ISBN | 備考 | サブタイトル | ||
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1 | 2015年5月17日(発売日:2015年5月12日) | ISBN 978-4-09-126139-7 |
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2 | 2015年9月16日(発売日:2015年9月11日) | ISBN 978-4-09-126434-3 |
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3 | 2015年11月17日(発売日:2015年11月12日) | ISBN 978-4-09-126628-6 |
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