助さん・格さん
助さん・格さん(すけさん・かくさん)は、物語『水戸黄門』に登場する架空の人物佐々木助三郎、渥美格之進の通称の総称である。水戸光圀に仕える家臣。
概要[編集]
モデルは実在の光圀に仕えた佐々宗淳(別名、介三郎・すけさぶろう)と、安積澹泊(別名、覚兵衛・かくべえ)といわれている。
江戸末期成立の講談『水戸黄門漫遊記』からの配役で、1950年代の映画をはじめ、1969年からのTBS系ナショナル劇場・パナソニックドラマシアター、後にBS-TBSで放送の水戸黄門の全シリーズに登場している。
TBS系時代劇・水戸黄門での特徴[編集]
TBS系の第一部、第四十二部で、町人を装う時に“助さん”・“格さん”と名乗る(呼ぶ)事を話すシーンや、BS版では、老公からそう呼ぶ事にしようと言われるシーンがある。
二人をまとめて呼ぶ時は、‘助さん、格さん’の順で呼ぶ事が多く、‘格さん、助さん’と呼ぶ事は希である。
助三郎は、軟物、女性好き(色事好き)、遊び好き等の設定が成されていて、格之進は、堅物、真面目、女性系(色事系)が不得手等の設定が成されている。それにより、旅の費用や印籠の管理は、格之進が任されている。初代~三代、五代、七代は、上記設定であったが、四代、六代は逆で、助三郎が堅物的、格之進が軟物的であった。
助三郎は剣術、格之進は柔術がそれぞれ得意となっていて、ラストの大立回りでは、助三郎は刀を使い、格之進は素手で応戦するが、たまに、助三郎が素手、格之進が刀を使ったり、(両者ともども)槍や六尺棒を奪って使う時もある。
演じた俳優[編集]
TBS系時代劇・水戸黄門でのキャスト。
部 | 回数 | 佐々木助三郎 | 渥美格之進 |
---|---|---|---|
第1部 | 32回 | 杉良太郎 | 横内正 |
第2部 | 33回 | ||
第3部 | 28回 | 里見浩太朗 | |
第4部 | 35回 | ||
第5部 | 26回 | ||
第6部 | 32回 | ||
第7部 | 34回 | ||
第8部 | 29回 | ||
第9部 | 27回 | 大和田伸也 | |
第10部 | 26回 | ||
第11部 | 26回 | ||
第12部 | 27回 | ||
第13部 | 26回 | ||
第14部 | 37回 | 伊吹吾郎 | |
第15部 | 39回 | ||
第16部 | 39回 | ||
第17部 | 26回 | ||
第18部 | 33回 | あおい輝彦 | |
第19部 | 29回 | ||
第20部 | 48回 | ||
第21部 | 32回 | ||
第22部 | 36回 | ||
第23部 | 40回 | ||
第24部 | 37回 | ||
第25部 | 43回 | ||
第26部 | 26回 | ||
第27部 | 30回 | ||
第28部 | 34回 | ||
第29部 | 25回 | 岸本祐二 | 山田純大 |
第30部 | 25回 | ||
第31部 | 22回 | ||
第32部 | 17回 | 原田龍二 | 合田雅吏 |
1000回記念スペシャル | 1回 | ||
第33部 | 22回 | ||
第34部 | 20回 | ||
第35部 | 20回 | ||
ナショナル劇場50周年SP | 1回 | ||
第36部 | 20回 | ||
第37部 | 23回 | ||
第38部 | 24回 | ||
第39部 | 22回 | ||
第40部 | 20回 | ||
第41部 | 12回 | ||
第42部 | 21回 | 東幹久 | 的場浩司 |
第43部 | 21回 | ||
最終回スペシャル | 1回 | ||
2015年スペシャル | 1回 | 原田龍二 | 合田雅吏 |
BS版第1シリーズ
通算第44部 |
10回 | 財木琢磨 | 荒井敦史 |
BS版第2シリーズ
通算第45部 |
10回 |
トリビア[編集]
ナショナル劇場の2代目助三郎を演じた里見浩太朗は、後に5代目光圀を演じるが、1959年の映画「水戸黄門 天下の副将軍」では格之進を演じていて、「水戸黄門」の主要3役を全て演じた格好になる。