加藤周一

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加藤周一(かとう しゅういち、1919年9月19日 -2008年12月5日)は、医師・評論家・作家。

人物[編集]

東京府豊多摩郡渋谷町(渋谷区)生まれ。東京帝国大学医学部卒。医学博士。東大在学中から中村真一郎福永武彦らと親交をもち、戦後、「マチネ・ポエティク」の一員として韻を踏んだ詩を作った。その一つで有名なのが「さくら横ちょう」で、四人の作曲家が曲をつけている。同人誌に三人で書いたものは『1946年・文学的考察』として刊行された。

医師として勤務するかたわら、小説「ある晴れた日に」「神幸祭」、評論『雑種文化』『読書術』、戯曲「富永仲基異聞」などを書く。『読書術』はベストセラーとなり文名を高めた。1980年『日本文学史序説』で大佛次郎賞受賞、94年朝日賞受賞。医者であり文学者であるということで現代の森鴎外と呼ばれたこともある。上智大学教授なども務めた。