前鬼 (奈良県下北山村)
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前鬼(ぜんき)とは、奈良県吉野郡下北山村前鬼にある集落のことである。
概要[編集]
大峰山中の大日岳の東側、国道169号線からおよそ10キロ余り急坂を登った奥の樹林に囲まれた標高840メートルの小山間盆地にある集落のことである。大峰山を開いた役行者に追従した前鬼(義賢)と後鬼(義覚)が住み着いたところと伝えられ、その子孫の五鬼熊、五鬼継、五鬼上、五鬼助、五鬼童の5家が、ここで自給自足の生活をして修験者の先達を務めて長く宿坊を営んでいたという。
この5家の人々は、聖護院や三宝院の門主が入峰する際には、その先駆けをしたという。またこれらの人々は、神通力を持っていたとされ、普通の家と縁組するようになってただの人になったと伝えられている。現在も修験道の聖地が守られているとされている。