刻彫尺八(こくちょうのしゃくはち)は正倉院御物で、竹製の管楽器である。
正倉院宝物には管楽器として尺八が8口伝わる[1]。正倉院の尺八の中で最も大きなものである。竹制で、竹の三節を用い、全面に細密な文様を施す。管理番号は北倉 23である。国家珍宝帳に記載されている品である。表皮を削り残し、唐装の女性像や樹木・草花などの文様を示す。長さは唐小尺の1尺8寸に相当する。