国家珍宝帳

国家珍宝帳(こっかちんぽうちょう,)は東大寺に献納された聖武天皇の遺品を中心とした目録の一つである。

概要

目録は5種ある。正倉院の成立事情が分かる基本文献で、目録は献納の都度作成された。

• 国家珍宝帳
• 種々薬帳
• 屏風花氈等帳
• 大小王真跡帳
• 藤原公真跡屏風帳

756年(天平勝宝8年）6月21日に東大寺に納めた聖武天皇所縁の宝物の目録を「国家珍宝帳」という。目録に記載された宝物は600点以上にのぼる。白麻紙と称する上質紙十八張を張り付いだ、縦25.8cm、横1474.0cmの長大な巻子である。楷書体で記された墨書の上に、一辺8.7cmの天皇御璽が全面に三段ずつ押されている。

未解明

完成直後の改変の跡など未解明の事項がある。