刈谷浴場

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刈谷浴場(かりやよくじょう)は、かつて愛知県刈谷市新栄町6丁目6にあった銭湯

歴史[編集]

1923年(大正12年)に創業した田鶴の湯が前身である。昭和初期には吉田喜太郎が経営者となって刈谷浴場となった。道路に面したファサードは切妻屋根であるが、背後は鉄筋コンクリート造である。切妻屋根の下に並ぶ6本の円柱が印象的である。1952年(昭和27年)には木造部分を増築した。刈谷浴場があった銀座通りは、かつては刈谷市でもっともにぎわう商店街だったが、衰退したため今日では商店街らしさのかけらもない。

2011年(平成23年)、吉田喜太郎から数えて3代目の代で廃業した際には刈谷市最後の銭湯だったとされる。1991年(平成3年)竣工の8階建てマンション「サンハウス第3刈谷」の東隣にある。刈谷浴場の建物自体は2018年(平成30年)現在も残っているが、文化財指定はされていない。なお、刈谷市駅周辺の銭湯としては1927年(昭和2年)竣工の上天温泉もあり、やはり建物が現存している。

基礎情報[編集]

参考文献[編集]

  • 瀬口哲夫「街の歴史建築を訪ねて 庶民建築65 多彩な色タイルを用いた刈谷浴場」『愛知の建築』2010年9月号、16頁

外部リンク[編集]