切手番(きつてばん)とは、江戸城大奥の七ツ口の人の出入りを監視することを職務とする女中のことである。身分は御目見え以上で、女性の身ゆえ、女中の母親や姉妹、上級の女中が個人的に召し抱えている部屋子などが七ツ口を通過する際に出入り改めをすることになった。