兼高かおる
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兼高 かおる(かねたか かおる、1928年2月29日 - 2019年1月5日)は日本の女性ツーリストライターである。本名は「兼高ローズ」(かねたかローズ)[1]。
概要[編集]
1928年2月29日、兵庫県神戸市に生まれ、1946年、香蘭女学校を卒業後、1954年、米ロサンゼルス市立大学に留学する[2]。ところが昼夜問わず勉強を続けたため体調を崩し、2年あまりで帰国を余儀なくされた[3]。帰国後、英字紙「ジャパンタイムズ」などでフリー記者として活動する。1958年、スカンジナビア航空主催の「世界早回りコンテスト」でプロペラ機による73時間9分35秒の新記録を樹立し、世に知られるようになった[4]。その後、ラジオ東京(現TBSラジオ)のインタビュアとなり、海外生活経験者をリポートする仕事を行った。
1959年12月、世界各地を駆けめぐり風俗・文化・歴史などを紹介する海外取材テレビ番組『兼高かおる世界飛び歩き』がTBSテレビで始まった。番組名は1960年から『兼高かおる世界の旅』に変更される。兼高はプロデューサー、ディレクター、リポーター、ナレーターの4役をすべて一人でこなし、国家のトップから辺境の地に住む老人まで世界の有名無名の人物をお茶の間に紹介した[5]。またスペインの画家サルバドール・ダリやジョン・F・ケネディ米大統領、英国のチャールズ皇太子ら著名人とも面会した。
番組が終了する1990年までに訪れた国の数は31年間で約150カ国であった[6]。
2019年1月5日、心不全のため東京都港区の高齢者施設で死去。90歳[7][8]。
人物[編集]
受賞等[編集]
- 兼高かおる旅の資料館名誉館長
- 横浜人形の家初代館長 (1986年 - 2006年)
- 日本旅行作家協会会長 (2007年- 2011年)[10]
- 第2回日本旅行作家協会賞 (1989年)[10]
- 国土交通大臣特別表彰
- 外務大臣表彰受賞[11]
- 港区国際交流協会会長[11] (1992年 - )[12]
- 菊池寛賞(1990年)[13]
- 芸術選奨文部大臣賞[13] (1991年)
- 紫綬褒章 (1991年)[14]
- 港区名誉区民[11]
注[編集]
- ↑ 兼高かおるさんが死去 旅行作家日本経済新聞、2019年1月9日
- ↑ トラベルライター・兼高かおる(2)不良少女から「役に立つ人」に産経新聞、2017年2月7日
- ↑ 兼高かおるさんに聞く、生き抜く知恵クロワッサン、2015年8月15日
- ↑ 旅行ジャーナリストの兼高かおるさん死去産経新聞、2019年1月9日
- ↑ 兼高かおる世界の旅TBS
- ↑ Pioneering travel reporter Kaoru Kanetaka, whose Japan TV journeys took her 7.2 million km, dies at 90Japan Times、2019年1月9日
- ↑ 兼高かおるさん死去産経新聞、2019年1月9日
- ↑ 長寿番組「世界の旅」、兼高かおるさん死去読売新聞、2019年1月9日
- ↑ a b 【著者は語る】ジャーナリスト・兼高かおる氏「わたくしたちの旅のかたち」Sankei Biz、2017年6月3日
- ↑ a b 組織の目的と沿革日本旅行作家協会
- ↑ a b c 港区名誉区民 兼高かおる氏逝去について武井雅昭港区長のコメント港区
- ↑ 写真今昔物語 第29話港区、2018年11月30日
- ↑ a b 兼高かおる
- ↑ 兼高かおる小学館