兄貴が好きなんだ!

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兄貴が好きなんだ!」(あにきがすきなんだ)は『薔薇族1984年12月号に掲載、1986年5月に発売された単行本『君にニャンニャン』および2003年11月に発売された『ウホッ!! いい男たち〜ヤマジュン・パーフェクト』に収録されている山川純一の一話完結の漫画である。

あらすじ[編集]

放浪生活を過ごしていた須貝薫は久しぶりに帰った実家で、兄の春彦が結婚した事実を知り、結婚式に呼ばれなかったことに憤慨し、兄や母に対して横柄な態度を取る。その夜入浴をしていた薫のもとへ、春彦が突然背中を流してやると入ってくる。春彦は困惑する薫に結婚式に呼ばなかった理由を伝える。その後薫の部屋を訪れた春彦は、自分に対する薫の好意と苦悩に気づいていたと告白し、自分への思いを断ち切れとホモ・セックスに誘う。強がって拒否する薫だが、最後は素直になって一夜を共にする。春彦は男と付き合うだけ付き合ったら、女とも付き合うべきだと助言する。翌朝、薫は昨日の態度とはうって変わって家族と好意的に接した。

登場人物[編集]

須貝薫(すがい かおる)
この作品の中心人物。現在はアルバイトをしながら新宿などで放浪生活を送っている。中学生のころまでは優秀であったと評判であったが、その後優秀な兄へのコンプレックスからぐれる。兄を愛しており、中学生2年生の時に告白している。春彦と一夜を過ごした後は、ひとみに不倫の恋をしてもいいかもと思い始める。
須貝春彦(すがい はるひこ)
薫より4歳上の兄。一流大学を卒業し外務省に務めている。酔いつぶれて寝ていた時は実は目が覚めていて、一連の事を知りつつも許されるはずのない思いに応えられることは出来ない事に葛藤していた。妻(ひとみ)との結婚式に呼ばなかったのも、素行の悪さを心配したのではなく、弟への愛情故の行動である。