伊勢市女子高生刺殺事件

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伊勢市女子高生刺殺事件(いせしじょしこうせいしさつじけん)とは、2015年9月28日三重県伊勢市尾上町の山林で発生した殺人事件である。刺殺されたのは同県松阪市久保町の高校3年生の女子H(当時18歳)で、殺人容疑で翌日に同じ高校に通う3年の男子B(当時18歳)が殺人の容疑で逮捕された。

概要[編集]

2015年9月28日午後9時45分頃、三重県伊勢市尾上町の虎尾山の山林にある記念碑の付近で同県松阪市久保町の高校3年生の女子Hが倒れていると119番通報があった。この場所は小説で有名になった恋愛スポットだった。Hは制服姿で靴も履いていて仰向けに倒れていて、左胸に刺し傷があり死亡が確認され、近くに血の付いた刃渡り約20センチの包丁が落ちていた。9月29日三重県警伊勢署はHと同じ高校に通う3年の男子生徒Bを殺人の容疑で逮捕した。遺体発見時、BはHの母親(当時58歳)や同級生男女ら6人と共に現場にいたとされ、Bによると「自分がしたことに間違いない」と容疑を認めており、「Hさんに頼まれて殺した」と容疑を認めている。死亡推定時刻は9月28日の午後5時10分頃で、死因は司法解剖の結果、胸の刺し傷による失血死であった[1][2]

9月30日に行われたAとBが通う高校の校長による記者会見では、「教育現場では絶対に起こしてはならないことであり、また未然に防ぐことができず、多大なご心配とご迷惑をおかけし誠に申し訳ありませんでした」と涙ながらに謝罪した。その後の説明によると、この二人は「親友」と呼び信頼していた様子だったという。同日、三重県警はBを津地検に送検した[3]

被疑者と被害者[編集]

Hは勉強熱心で成績はクラスで一番であり、Hと別の生徒と7月に行方不明になり数日後に保護されたことがあった。2学期は無遅刻無欠席だった。Bも真面目な性格で与えられた仕事を最後までやり遂げるタイプで、卒業後は調理系専門学校への進学を希望していたという[3]

BはHから殺害の依頼を複数回されたという。事件の約2時間後にBは自分の居場所を友人にラインで伝えた際、Hを殺害したことをほのめかした上で、自身も死にたいとの趣旨のメッセージも送っていた。Bは人を殺したという趣旨のメッセージと遺体とみられる写真を無料通信アプリ「LINE」で友人に送っていた。

動画[編集]

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脚注[編集]

  1. 日本経済新聞、2015年9月30日、43面
  2. 日刊スポーツ、2015年9月30日、23面
  3. a b 日本経済新聞、2015年10月1日、39面