人外境通信
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『人外境通信』(にんがいきょうつうしん)とは、中井英夫の連作短編集。1976年に初版発行。
薔薇をテーマにした作品を書くことの多い中井であるが、とりわけ本作では中井の薔薇に対する偏愛が遺憾なく発揮されている。なお、タイトルの「にんがい」は宛て読みであり、普通は「じんがい」としか読まない。
収録作品[編集]
- juillet 薔薇の戒め
- août 被衣
- septembre 呼び名
- octobre 笑う椅子
- novembre 鏡に棲む男
- décembre 扉の彼方には
- intermède 藍いろの夜
- janvier 青猫の惑わし
- février 夜への誘い
- mars 美味迫真
- avril 悪夢者
- mai 薔人
- juin 薔薇の戒め
初出は「太陽」1975年7月~'76年6月号。接頭の単語は、掲載月数をフランス語で表記したものである。ただし『藍いろの夜』のみ「風景」('74年1月号)が初出で、接頭の intermède は、フランス語で「合間」を意味する。