二線級ラブストーリー
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『二線級ラブストーリー』(にせんきゅうらぶストーリー)は、持崎湯葉による日本のライトノベル作品。イラストは籠目。
概要[編集]
2016年7月に講談社ラノベ文庫から刊行されたライトノベル作品。第3回講談社ラノベチャレンジカップ佳作受賞作。
ストーリー[編集]
松尾家之助は、生徒会副会長の高校二年生。クラスメイトで生徒会書記の月本紗姫に恋心を抱いていたが、紗姫は家之助の親友で生徒会長の一ノ瀬秋に想いを寄せていた。そんなある日、家之助は秋が男装をして通っていた事実を知る。家之助はそのことがきっかけで秋に自分と紗姫がうまくいくようにしてほしいとお願いして承諾してもらう。しかし、家之助は秋が自分に好意を抱いていることを知り、紗姫も秋が実は女の子だということを知っても好きなままの百合娘となってしまい、三角関係は混迷を極めていく。
登場人物[編集]
- 松尾 家之助(まつお いえのすけ)
- 本作の主人公。一二三(ひふみ)高校二年生の男子生徒。成績はあまりよくない。
- 紗姫に片思いしているが、紗姫が秋のことを好きだと知っている。秋が男装していたことを知って、秋に紗姫とうまくいくように頼む。しかし、家を訪ねたときに真実を知って秋は家之助のことを好きだと知った。紗姫が秋のことを本当は女だと知った時に、初めて紗姫に好きだと伝えるも、そのことで紗姫は秋のことを女の子でも好きで居続けると決意させてしまう。
- 一ノ瀬 秋(いちのせ あき)
- 高校二年生で生徒会長。女子からの人気も高い優秀な生徒。実は、家之助に近づきたいがために、祖父に頼んで男装して一二三高校に入学して家之助の親友となった。両親はロンドンにいて男装して高校に通っていることを知らない。家之助に対してストーカー気味な好意を抱いており、部屋には壁一面に貼られた家之助の写真がある。
- 男装が家之助にばれてからは、家之助に対して積極的にアピールしていく。だが、自分が女だと知ってもアタックしてくる紗姫に対しては辟易としている。自分が本当は女だという噂が流れた後に、全校集会でその事実を発表したが、周囲にすぐに受け入れられている。
- 月本 紗姫(つきもと さき)
- 家之助のクラスメイトで生徒会書記。豆腐屋の娘。先端恐怖症。
- 秋に片思いしている。純粋だが、自意識過剰でめんどくさい所がある。秋が本当は女子だと知ったときには自殺しようとしたりもしたが、家之助の自分への告白を聞いて、秋のことを好きで居続ける百合娘になった。秋には私がいればいいと、秋には友達が必要ないと思っている。
- 松尾 芽衣(まつお めい)
- 家之助の妹。一年生にして生徒会会計となり、コミュニケーション能力も高い人気者。
- 近江 悠子(おうみ ゆうこ)
- 一二三高校の数学教師で生徒会の顧問。実は秋のいとこで、二人でいるときには「秋ちゃん」と呼んでいる。秋が男装して一二三高校に入学する際に、教員として赴任する。
- いつもガスバーナーを持ち歩く。家之助と関わってS気質に段々なってきている。
- 飯田(いいだ)
- 家之助のクラスメイトの男子。風紀委員。
用語一覧[編集]
- 一二三高校(ひふみこうこう)
- 松尾たちの通う共学高校。月に一回、昼休み前に全校集会を行う。
単行本[編集]
タイトル | 初版発行日 | ISBN | その他 |
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二線級ラブストーリー | 2015年7月2日(2015年7月2日発売) | ISBN 978-4-06-381470-5 |