久鬼高治

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久鬼高治(くき こうじ、1914年2008年)は、作家。

東京市芝区生まれ。本名・野間幸太郎。父は塗装工。15歳のころから父の見習いをし、保善商業学校の夜間に通うが中退。20歳のころから仲間と同人誌を発行。戦争には行かず、1948年には『民情通信』を創刊。新日本文学会に入会し、1959年ころまで『新日本文学』に創作や随筆を発表。1982年に芳川幸造らと同人誌『煉瓦』を創刊、1993年には「ある夏の日日」が「同人雑誌優秀作」として『文學界』に転載された。2006年には介護施設に入り『煉瓦』を終刊。『煉瓦』には西村賢太も所属し「墓前生活」(28号)「春は青いバスに乗って」(29号)を載せ、同誌30号掲載の「けがれなき酒のへど」が「2014年下半期同人雑誌優秀作」として『文學界』2004年12月号に転載された。

著書[編集]

  • 『北十間川夜話』同成社, 1986.5
  • 『雨季茫茫』朝日書林, 1993.11
  • 『果てしなく絡む藤蔓』 (季刊文科叢書 邑書林, 2001.11