不死鳥の棲む街

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不死鳥の棲む街』は、ラボゲームスタジオが製作した、フリー配布のホラー系ガンシューティングゲーム。RPGツクール2000で制作されている。完成度は非常に高い。

概要[編集]

全6章。2008~2011年にかけて断続的に発表された。RPGツクールなのに、ジャンルは「ガンシューティングゲーム」という、ツクールのようなツクールでないような作品である。

最初の方こそホラー風味だが、後半になるとホラー風味は薄まり、それどころかガンシューティングでさえ無くなって来る。敵を倒したときに血こそ流れるものの、あくまでドット絵なので、極端な恐怖感はない。ホラーが苦手な人でも、是非遊んでいただきたい一作である。難易度もほどほどに難しく、ちょうどよいぐらいだろう。

ストーリーは、わりとベタな近未来SFである。時は2017年。画期的なガン治療薬が開発され、世界中でガン死亡率が減少した。東京には新埋立技法によって、空中都市エアフロントが造られるまでに文明が進歩している。過度に文明が進んだ東京のなかで抑圧される人間の心理が主題となっている。第1章では単なる「ビックリ系ホラーゲーム」といった印象だが、章がすすむにつれ、徐々に物語の密度が濃くなっていく。

システムは、主人公を見下ろす「サードパーソン・シューティングゲーム」である。マップ移動画面と射撃画面が共通になっており、[z]キーを押すことで切り替えられる。つまり、街中や建物の中、どこでも銃を取出して勝手に撃つことが出来る。ただ、射撃モード中は、操作キャラの移動ができない。そのため、調子にのって射撃に夢中になると、いつのまにか操作キャラに敵が近づいて、バスッ、バスッ、バスッ.....南無~、というのが、誰もがたどるお約束である。気をつけよう。

表彰歴 & 雑誌掲載歴[編集]

  • 第1章 - 2008年春季コンテストパーク銅賞受賞
  • 第2章 - 2008年夏季コンテストパーク銀賞受賞
  • 第4章 - 第5回ふりーむ!フリーゲームコンテスト アクションゲーム部門健闘賞&大人気賞
  • 第5章 - 第6回ふりーむ!フリーゲームコンテスト 短編部門金賞
  • 最終章(第6章) - 第7回ふりーむ!フリーゲームコンテスト アクションゲーム部門金賞&大人気賞

  • 『週間アスキー』2009年11月号
  • 『iP!』2009年7月号
  • 『Windows100%』2008年9月号、2010年7月号

登場人物[編集]

第5章以降ではキャラクターボイスが搭載されている。

T
- ベルベる☆
第1章、第4章の主人公(操作キャラクター)。
諜報機関のエージェント。“T”はコードネームで、本名は明かされない。
全身黒ずくめで強面である。
J
第2章、第5章、最終章後半の主人公。
Tのパートナーで、同じく本名は不明。
ラフな格好で、口調もフランク。技術関連に明るい一面も持つ。
K
第4章にのみ登場。
Tの以前のパートナー。女性。
野口 大貴
声 - ベルベる☆
通称“秀才”。
ガン治療薬開発プロジェクトの副主任であった。
一般には、治療薬「フェニックス」の開発者として世界中に名を知られている。しかし実際には、香織の死後、彼女の研究室に有ったノートを元に、治療薬を製作しただけで、直接的な開発者ではなかった。
一之瀬 香織
声 - 柊おるは
プロジェクトの主任。利香・利玖という実子が居る。二人の実の父親とは別れた状態(いわゆるシングルマザー)で長らく生活してきた。
野口と出会ったのは、その父親と別れた後。再婚も考えるほどに二人の仲は深まっていたが、皮肉にもガンに侵されて死亡した。(ゲーム開始時点で既に死亡している)
香織の死後、2人の子供は謎の失踪をしている。
利香
声 - 柊おるは
第3章、最終章前半の主人公。
利玖の姉。野口に恨みがあると思われる。
利玖
声 - 柊おるは
利香の弟。体が弱い。女性のような見た目をしている。

各章構成[編集]

各章ごとに操作キャラが異なり、プレイ感も異なる。様々なプレイスタイルを楽しむことができ「1粒で2度おいしい」が、純粋にガンシューティングだけを遊びたい人には、やや期待外れかもしれない。

Chapter 1「逃亡」
主人公はT。標準的な弾数・リロード速度。
Chapter 2「奈落」
主人公はJ。弾1発の威力が高いが、弾数が少なく、リロードに時間がかかる。慎重に狙って撃つ攻撃スタイルとなる。
Chapter 3「思惑」
主人公は利香。弾数が多くリロード時間も短いが、一発の威力が小さいため、撃って撃って撃ちまくる攻撃スタイルとなる。
Chapter 4「本質」
主人公はT。
「RPS」という新システムを採用している。ゲーム内の10分間の時間がリアルタイムで流れ、決まった時刻に特定の箇所でイベントが起きる。クリアすること自体は簡単だが、むしろこの章は途中で起こるイベントをコンプリートすることに主眼が置かれている。1周のプレイで全てをコンプリートすることは(物理的に)不可能なので、周回プレイする必要がある。
達成率を高めるためにはこちらのまとめが参考になるだろう。
Chapter 5「天楼」
主人公はJ。「捜索・尾行システム」が採用されている。“秀才”を誘拐した利香に気取られないように後をつけなければならない。シューティングじゃないじゃん
マップは、お台場の実際の地形を忠実に再現している手の込みようである。
Chapter 6「家族」
最終章。すべての謎が明かされる。ゲームパートより、ノベルパートのほうが多い。
前半は利香、後半はJを操作する。
トゥルーエンドは色々な意味で衝撃のラスト。ノーマルで終わらずに、絶対トゥルーまで見よう。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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