三菱・パジェロイオ
パジェロイオ(PAJERO IO)とは、三菱自動車が製造・販売していたコンパクトカーのオフロードSUVである。
概要[編集]
5ナンバーのクロカンSUV。パジェロをコンパクトカーのような小柄にしたもの。パジェロの派生車種。タイヤ外径も同様に、単なるパジェロ(776mm)より83mm～91mm小さく、パジェロイオのタイヤ外径は685mm～693mmで、タイヤ外径の大きさはイマイチで、最低地上高が185mm～200mmと高いハッチバック系の車であるものの、ボディを支える力は強い。凸凹道のオフロードのうち、やや小さい丸太道、低い段差、砂利道、石畳ならこなせる。タイヤ外径が685mm～693mmのため、丸太道、ロックセクション、階段の走破性はやや乏しく、ちょっと進みにくい。未舗装路・オフロードの走破性能はややイマイチである。着座位置と荷物室の床とダッシュボード及びボンネットの高さは少し高く、高重心に近く、視界や視線は比較的高く見える。パジェロイオの4WDシステムは、スーパーセレクト4WD-iが搭載され、センターデフを持たない四駆であるため、基本構造はパートタイム4WDと同じ扱いである。パジェロのスーパーセレクト4WD-IIとは異なる。後輪駆動の2WD、前輪駆動にビスカスを利用したフルタイム4WD、センターロックの4WDの4つの走行モードを選択して走行できる。コンパクトなボディで、車両感覚はつかみやすく、狭い林道、狭い路地でも小回りが利き、運転がしやすい。
スーパーセレクト4WD-iは、略して「SS4-i」。
「4H」モードはスタンバイ式4WD状態で、「4H」モードにおけるタイヤの回転数は、前輪？：後輪？の不等トルク配分となる。「4HLc」レンジは、センターデフがロックになるので、悪路用で使うモードで、大きな駆動力で、タイヤの回転数は、前輪50：後輪50固定のトルク配分で、タイヤの回転数が均等になり、オフロード全般に向き、オフロード走破性能やオフロードグリップがより高く、大きな・ワイルドな凸凹道、急勾配、オフロードの急坂、道なき道、ぬかるみ、傾斜地、砂地、丸太道、ロックセクション、階段、モーグル路でも走破でき、これらのオフロードでフラット感のある安定した走りを実現し、走破性を向上させる。「4LLc」は、トランスファーの副変速がローギア直結4WDを意味し、ぬかるみからの脱出時など、特に大きな駆動力が必要なときに使用する。トランスファーの変速比をローレンジにすることにより、大きな駆動力を確保する。「4LLc」のときの最高速度は、時速70km/h以内である。一般道路や高速道路のオンロードは、経済的な2Hモードで走行する。4Hは、雨天時、強風時などの一般路／ハイウェイ、小規模の凸凹道の未舗装路に適応するモードである。
ATチェンジレバーは、「P,R,N,D,2,L」の6ポジションで、電子制御4速式。オーバードライブスイッチのオンオフを交互に切り替えながらDレンジで走り、Dから2、2からLへはロック解除してシフトする。各チェンジレバーでの速度範囲では、「L」のときは30km/h以下。副変速機レバーでは、Dレンジ走行中のとき、100km/h以下の範囲であれば、2H、4H、4HLcの切り替えが可能である。
- パジェロイオのスーパーセレクト4WD-iの走行モードとその特徴
| レバー位置 | 駆動モードの名称 | タイヤの回転数のトルク配分 | 路面状況、意味 |
|---|---|---|---|
| 2H | フロントエンジンの後輪駆動（FR） | 前輪0：後輪100 | 一般道路、高速道路のオンロード、乾いたオンロードのグリップ力が強く、通常走行において、燃料消費の低コストに適した走行、経済走行を実現する。 |
| 4H | フルタイム4WD、ハイレンジ4WDセンターデフフリー | 前輪33：後輪67 | FRベースのフルタイム4WD。オンロードでの常時4WD走行可能なモードで、トランスファーの基本位置であり、あらゆる速度領域で、一般道路、高速道路のオンロードの他、小規模の凸凹道の未舗装路、雨天時、滑りやすいオンロードといった、あらゆる路面状況、幅広い路面に共通する走行モードで、常時走行である。 |
| 4HLc | ハイレンジ4WDセンターデフロック | 前輪50：後輪50 | 悪路用で使うモードで、大きな駆動力で、大きなエンジントルクを持ち、急勾配、オフロードの急坂、ヒルクライミング、ぬかるみ、傾斜地、砂地、雪道というオフロード全般を走行するモードで、これらのオフロードでフラット感のある安定した走りを実現し、オフロードグリップ及びオフロード走破性を向上させ、前輪・後輪両方とも凸凹道の路面をしっかり捉える。センターデフをロックした直結ハイレンジ4WDで、タイヤの回転数のトルク配分は、前輪50：後輪50固定のトルク配分で、タイヤの回転数が均等になり、前後輪の回転差動が停止され、駆動力を確実に路面に伝える。 |
| 4LLc | ローレンジ4WDセンターデフロック | 前輪50：後輪50 | オフロードの急坂、ヒルクライミング、砂地、ぬかるみからの脱出時など、特に大きな駆動力が必要なときに使用する。センターデフをロックした直結ローレンジ4WD。トランスファーの変速比をローレンジにすることにより、エンジンブレーキの効果と大きな駆動力を確保する。 |
パジェロイオのメーターパネルには、駆動輪が表示されている。
パジェロイオの登場により、コンパクトカークラスに属するパジェロ一族となる。パジェロイオのライバル車は、トヨタ・ラッシュ、ダイハツ・ビーゴ、初代のスズキ・エスクードと値引き競争し、ほぼ同じボディサイズやイメージで揃えてラインナップしている。
4代目[編集]
- 販売期間=1998年6月〜2007年12月
- 型式=TA-H76W
- グレード=1.8
- 全長=3975mm
- 全幅=1680mm=MSサイズ
- 全高=1700mm
- ホイールベース=2450mm
- 室内長=1620mm
- 室内幅=1400mm
- 室内高=1225mm
- ナンバープレートの分類番号=5ナンバー
- シャーシ=
- トランスミッション及び足踏みペダル、シフト、主変速機形式=4AT（漸進4段フルオートマチック）
- 駆動方式=スーパーセレクト4WD-i
- 車種=クロカンSUV
- ボディタイプ=ハッチバック、SUV
- タイヤサイズ=「215/65R16、タイヤ外径=685mm」（純正・標準装着）／「205/70R16、タイヤ外径=693mm」（変更後・オプション装着）
- ドア数=5ドア
- シート列数=2列シート
- 乗車定員=5人乗り
- 最低地上高=185mm
- 最小回転半径=5.2m
- バックドアの開閉=横開き式
- バックドア開けると、全長が「+mm」加わる
- スペアタイヤ=あり、位置はバックドアの背面（正面）
- 車両重量=1330kg
- エンジン型式=GDIエンジン？、直4
- 排気量(総排気量)=1834cc
- 燃料(使用燃料)=レギュラーガソリン
- チェンジレバー=「P,R,N,D,2,L」+「オーバードライブスイッチ」。6ポジション・オーバードライブスイッチ付き電子制御4AT
- 4WDトランスファーシフトレバーの場所？=
- 4WDトランスファーシフトレバー=2H,4H,4HLc,4LLc
- エンジンブレーキの機能=チェンジレバーの「2,L」、オーバードライブスイッチ
- バック音及びライト消し忘れ警告音の音高の周波数=約2001Hz
- ハンドル直径=cm
- ハンドルの太さ（厚さ）=cm
- ハンドル位置=右
- フューエルリッドの位置=右
- スピードリミッター=180km/h
- タコメーターのカウント=8まで
- メーターの数字の文字の角度=水平向き、横向き、横書き
- トリップメーターの走行距離の桁数=？桁
- メーターの位置=運転席正面
- 燃料タンク容量=53L
- 航続距離(1回満タン走行距離)=約km
- ブレーキの機能=ABS標準装備
- ボンネットの縦の長さ=cm
- 地面からボンネットまでの最高の高さ=cm
- 室内の床からダッシュボードまでの高さ(床マット無し)=最高cm
- 室内の床から運転席の椅子の底部までの最高の高さ（床マット無し）=cm
- フロントガラスの広さ=縦（ガラスに沿った場合）：cm
- リアガラス（バックドアのガラス）の広さ=縦：cm、横：cm
- フロントフェンダーの最長=縦：cm、横：cm
- リアフェンダーの最長=縦：cm、横：cm
- アクセルペダル=縦：cm、横：cm
- ブレーキペダル=縦：cm、横：cm
- ルームミラーの広さ=縦：cm、横：cm
- アプローチアングル=34°
- ランプブレークオーバーアングル=26°
- デパーチャーアングル=47°
- 燃料残量警告灯の色=
- チルトステアリング機能=
オーディオCDドライブ対応メディア=CD-R、 オーディオCDドライブ対応ファイル形式=MP3
- ドアミラーの鏡像の広さ=