ロトマハナ湖

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ロトマハナ湖は、ニュージーランドタラウェラ山周辺に存在する「ロトマカリリ」「ロトマハナ」の2つの湖の総称。

概要[編集]

マウリ語でロトマカリリは冷たい湖、ロトマハナは熱い湖を指す。これはロトマハナが火山性温泉質の湖であり周辺湖よりやや温度の高い温水を湛えていたからである。

元々ロトマハナも含むタラウェラ山火口周辺の湖はタラウェラ山の長年の火山活動による火口の隆起、陥没を繰り返したカルデラ地形に雨水などが溜まったカルデラ湖であり、ロトマハナ以外にも大小20あまりの湖が存在している。

ピンクテラス[編集]

これらのカルデラ湖群の中でもロトマハナが特に著名である理由は、かつて1888年以前には湖底にピンク色のテラス状の棚板に見える平らな火山性生成物が存在していたことに起因し、これを特に指して「ピンクテラス」、白い部分を「ホワイトテラス」と呼称し長らくニュージーランドの観光資源となっていた。

19世紀末の大規模噴火により湖が火山灰など火山噴出物に埋没し失われたと長らく考えられていたものの、2012年の地質調査により部分的に残存することが確認され、以後テラスの観光として湖面を動力ボートにより巡航するボートクルーズが観光客向けに提供されている。

──なおタラウェラ山に限らないが、基本的にこういった「かつて大規模噴火を引き起こした歴史を持っている火山」は『いつ再噴火するかは誰にも予測出来ないこと』に留意だ。

外部リンク[編集]