レイホクナガレホトケドジョウ
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レイホクナガレホトケドジョウとは、フクドジョウ科に属する淡水魚である。
形状[編集]
淡褐色で、頭部は強い黄色味を帯び、腹部は白っぽい灰色。
眼は頭部背側に位置し、眼窩直径は小さい。
基本的には尾鰭基部に小さな暗色斑があるが、稀に持たない者もいる。
殆どの個体は背鰭と尾鰭に小さな暗色斑があり、体側に明瞭な暗褐色斑が散在する。
体全体と背面、背鰭と尾鰭に他種よりも小さな斑紋がある。
生態[編集]
福井県・嶺北地方の九頭竜川流域のみで確認されており、林の中にある渓流に生息する。
川縁の岩や石の下、あるいは落ち葉などの堆積物の下に潜む。
産卵期は4月下旬から6月中旬[1]。
分類[編集]
本種が初めて報告されたのは、2021年の中島らによる論文で、ナガレホトケドジョウの地域個体群(ナガレホトケドジョウ嶺北集団)とした[2]。
2024年、この集団が片山優太と澤田直人により新種記載された種小名は日本産淡水魚類愛好家の管理人で形状差を初めて報告した西村俊明への献名である[3]。
出典[編集]
- ↑ 片山優太「ナガレホトケドジョウ嶺北集団の分布調査:福井市初記録」、『福井市自然史博物館研究報告』第68巻、2021年、 53-56頁。
- ↑ 中島淳、西村俊明、井藤大樹、宮崎淳一、大井和之、平川周作「福井県嶺北地方で発見されたナガレホトケドジョウの新たな地域集団」、『ICHTHY - Natural History of Fishes of Japan』第6巻、2021年、 33-37頁、 。
- ↑ Katayama, Y.; Sawada, N. (2024). “Integrative taxonomy revealed a new species of Lefua (Teleostei, Nemacheilidae) from Fukui Prefecture, Japan”. Evolutionary Systematics 8 (2): 247-260. .