リチャード・キャシリー

リチャード・バーネット・キャシリー（Richard Barnett Cassilly, 1927年12月14日 - 1998年1月30日）は、アメリカのテノール歌手。

ワシントンD.C.出身。1946年から1952年までボルティモアのピーボディ音楽院に通い、ハンス・ハインツとローザ・ポンセルに声楽を学んだ。1954年にピッツバーグ交響楽団と共演してコンサート歌手としてデビューし、その年の年末にはブロードウェイ劇場でのジャン・カルロ・メノッティの歌劇《ブリーカー街の聖人》の初演に参加して舞台デビューを果たした。1955年にはピョートル・チャイコフスキーの《チェレヴィチキ》のヴァクーラ役でニューヨーク・シティ・オペラに出演し、1966年まで参加した。1959年にはシカゴ・リリック・オペラにも出演している。1967年からハンブルク国立歌劇場で活動し、1968年にはコヴェントガーデン王立歌劇場、1970年にはミラノ・スカラ座のそれぞれに登場して名を上げた。1973年から1989年までメトロポリタン歌劇場に出演。1986年からボストン大学で声楽を講じた。

ボストンにて死去。