ラッキー珍馬
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ラッキー珍馬(ラッキーちんば)は、運だけで勝った馬を指す言葉である[1][2]。ラキ珍と略される[1]。
当初はテイエムオペラオーを指すものであったが、同様の性質を持つような馬にも使用されるようになった[1]。
概要[編集]
テイエムオペラオーはGⅠ7勝・世界最高獲得賞金(18億3518万9000円)・2000年8戦8勝など輝かしい成績を誇る競走馬であったが、競馬ファンの中にはは『強い馬』という見解を持たない者もいる[1]。
- 同世代にあまり強い馬がいない。
- 人気の高かった年上世代の自滅。
- 年下世代が弱い。
- 1位入線馬の失格による繰り上がり優勝[注 1]。
- 雨のおかげで勝てた。
- 2着馬との着差が小さい。
- 2着馬がだいたいメイショウドトウ。
このことから、他馬を圧倒するほどの抜けた強さを持っているというわけではないのに運だけで勝ち星を挙げ続けたという印象が持たれている。また、大レースのたびに毎回同じような決着を見せられていた(イマイチレースの面白みにかける)ことで、競走成績の割に馬自身にはそれほど人気がなかった[1]。
意味の拡大[編集]
テイエムオペラオーと同様に運だけで勝ったとされる馬にも使用されるようになった[1]。近年ではオルフェーヴルやジェンティルドンナ、ゴールドシップらをラキ珍であると主張する勢力が目立っている。一方で、GⅠ1・2勝レベルの馬に対しても「たまたまレースレベルが低くGⅠ馬になれた」のような文脈でラキ珍扱いを受けることがあるが、本来の語源に照らし合わせると顕彰馬クラスの馬に対して用いられるべき用語であり、貶しているのか過大評価しているのか訳が分からないことになっている。
また、ラキ珍は人や団体に対しても使用される[1]。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ 2001年京都大賞典