ラヂオ

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ラヂオとは、“radio”の音写による日本語。「ラジオ」と表記され、「レイディオ」とも発音される。
1941年(昭和十六年四月一日)に「ラヂオ」は「ラジオ」に統一されたが、内閣府が所管する「一般財団法人ラヂオプレス」(𦾔・外務ラヂオ室)がある。月刊誌『ラジオライフ』(1980年創刊)をうっか「りラヂオライフ」と表記しがちな人はいるかもしれない。

概要[編集]

かつては大型で据置型であり家庭用電源を必要としていたが、ソニーが半導体を用いた携帯向きのトランジスタラジオ「TR-55」を発表・発売したため、日米欧において爆発的に普及した。
そこからラジオの組立工として若い女性が多く働き、御木本パールの核入れで知られるように「日本人女性は手先が器用」という風評も広まって、「トランジスタ・レディー」という言葉が生まれた。
同時にトランジスタラジオから「安くてコンパクト」が連想され、「トランジスターグラマー」という言葉も生まれた。

人間生活との関わり・利用[編集]

トランジスタ・ラジオに文化的な影響を強く受けた(文化ショック)のは、ティーンエイジャーである。ラジオの電源は家庭用電源かカーバッテリーだった時代に、乾電池一個で聞けるラジオが到来したのだから。ある意味「日本から黒船が来た」くらいの影響があった。
ラジオ自体は受信波の強度が十分あれば電源なしに受信ができる。問題は米国はなまじ国土が広いために、ローカルな放送局はフリーウェイ沿いの雑貨屋くらいしかスポンサーがいないので、運転免許を持っていないローティーンにはあまり興味を持たれなかった。ところが日本のトランジスタラジオがあれば、シーツの間(日本だと、「布団の中」)で親に内緒で遠くの放送局のプログラムまで聞けちゃうのである! こうなると若者にウケないわけがない。
その結果、放送局も「深夜トラックの運転手」以外に「若者層」というターゲットを見つけ、DJ(ディスクジョッキー)や深夜放送などに目を向けた。

著名な DJ[編集]

ウルフマン・ジャックや糸井五郎がいる。「東京ローズ」はいかにも古すぎる。

戦略的な利用[編集]

言論封殺が行われているなどしている対象国向けの放送もある。
短波放送も使われる。電離層(主としてF層)を利用するとかなり遠くまで届く。スポラディックE層(Eスポ)は100メガヘルツ程度まで反射するが、地上からの高度はE層と変わらないため Eスポで反射した電波はそれほど遠くまで届かない。

送受信機[編集]

ラジオは無線機の一種だが、トランシーバー(送受信機)は「トランスミッター(送信機)+レシーバー(受信機)」の略なので送信もできる。真空管から半導体への移行によって、乾電池でも作動する。小さなものであればツナの缶詰の空き缶に収まるくらいのサイズに製作するくらいは可能であるが、通はこれをイヤフォン(またはヘッドフォン)とモールスキーで構成して会話をしたりしている(もちろん点滅信号も使える)。電波出力を上げると放送法に引っかかるが、アマチュア無線の免許を取っておけばよい。
なお、凝った絵葉書なんかも作っておくと人間関係が広がる。

脚注[編集]

関連作品[編集]

  • バグルス『ラジオ・スターの悲劇』(Video Killed the Radio Star。1979年の楽曲)。MTV で最初に放映されたのが、この曲の MV だったという都市伝説がある。MTV が 開局したのは 1981年8月1日だそうだから、あってもおかしくなさそうだ。
  • RC サクセション『雨あがりの夜空に』
  • アニメ映画作品『魔女の宅急便』