ユメマクラガイ
ナビゲーションに移動
検索に移動
ユメマクラガイ(Olivia sayana Revenel, 1834)はマクラガイ科の巻貝。O. litterata Lamarck はシノニム[1]。
米国ノースカロライナ州からメキシコ・ユカタン州にかけて分布。産地では普通種。サウスカロライナ州には多く生息し、同州の「州の貝」に指定されている。潮間帯から水深130メートルの砂質干潟または砂底に生息[2][3]。
形態[編集]
殻は全長30ミリから90ミリに達する、マクラガイ科の中では中型ないし大型の種である。蓋はない。細長い円筒形の殻は厚く、硬い。螺塔はやや高く、その先端は尖っている。縫合は深い溝状で、その下縁に沿って畝状の隆起がある。殻口は狭く、外唇は厚い。殻口の内部は薄い紫色。殻の表面は灰色またはクリーム色で、赤褐色の折れ線状の模様がある(英: lettered oliveの由来)ものが多いが個体差が大きい[3][2]。 フロリダ州沖で稀に黄金色の個体(O. citrina Johnson[1])が採れるが、収集家の人気を呼んでいる[2]。
生態[編集]
肉食性。日中は砂の中に潜み、夜間活動する[3]。
出典[編集]
参考文献[編集]
- R. T. アボット、S. P. ダンス 『世界海産貝類大図鑑』 渡部忠重, 奥谷喬司(監訳)、平凡社、1985年3月8日。ISBN 4-582-51811-7。
- M. G. ハラセウィッチ、ファビオ・モレゾーン 『世界の貝 大図鑑:形態・生態・分布』 平野弥生訳、柊風舎、2017年2月1日、第1刷、132頁。ISBN 978-4-86498-043-2。
- ピーター・ダンス 『貝の写真図鑑』 余田正, 伊東志津子、小川数也(監修)、長原渓子, 清水洋子, 蔦森樹訳、日本ヴォーク社、1994年10月1日、第1刷。ISBN 4-529-02419-9。