マスターブレイズ 俺に刀を抜かせるな!

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マスターブレイズ 俺に刀を抜かせるな!』(Master Blaze おれにかたなをぬかせるな!)は、栗栖ティナによる日本ライトノベル作品。イラストは松之鐘流

概要[編集]

2014年1月20日に一迅社文庫より刊行されたライトノベル作品。栗栖ティナによるライトノベル3作品目。

ストーリー[編集]

神内剣斗は、剣で戦う闘技のプロを育成する上泉学園に入学する。そこで、霧咲万梨花に毎日のように決闘を挑まれる日々を送る。その後、万梨花と小笠原咲の三人で組んだチームで剣士の大会に出て生徒会長の佐久間令愛に勝利して優勝する。剣斗を求めて万梨花、咲、令愛に迫られることになるのだった。

登場人物[編集]

神内 剣斗(じんない けんと)
本作の主人公。高校に進学する際に特待生として上泉学園に入学する。神内家は戦国時代から続く剣術使いの家系だが、猛稽古のせいで道場も閑古鳥で父親のサラリーマンとしての細々とした収入のみとなっている。しかし、母親と剣術狂いの姉のスパルタによって無理矢理剣術をやらされており、辞めたいと思っても辞めさせてもらえずにいた。そんな中で剣士を育成する上泉学園に入学しすることになってしまうが、三年間で自分を見つめなおして剣の道から離れようと考えている。
特待生として入学したものの、決闘をしないことでポイントがもらえずに、寮の敷地内の野外で寝泊まりすることになる。食堂のおばさんから貰うパンの耳で食いつないでおり、決闘をしないために問題児扱いされている。万梨花に決闘を挑み続けられるが、万梨花が令愛に負けて意気消沈してしまったことを心配。万梨花を立ち直させて、令愛を倒すために咲と万梨花とチームを組んで、学内の1、2年生が出場する男一人と女二人がチームとして戦うマスターブレイズの混合戦に出場する。決勝で令愛と対戦して、左手による抜刀術をみせて勝利した。
万梨花は覚えていないが、10年前に幼児向けのマスターブレイズの大会で剣斗は決勝で万梨花と戦ったことがある。その際に敗れており、万梨花と再戦して勝利したいということを密かに思っていたが、相手がそのことを覚えていなかったり、万梨花に毎日のように試合を申し込まれて勝利したりしているうちにそういった感情は薄れてきた模様。
霧咲 万梨花(きりさき まりか)
入学式で居眠りしていた剣斗と決闘するも敗れたことで、剣斗にたびたび勝負を挑んでくるようになる少女。剣斗と同じ上泉学園の特待生として入学してきた1年生の女子。上泉学園理事長の孫で、両親は元プロの剣士と女剣士。
2年生の男子の特待生相手でも決闘で勝利するなど実力は確かな少女。飛び級で卒業してデビューすることを目標としており、入学早々に負けた相手である剣斗を超えるために毎日勝負を挑んでいる。令愛にボロ負けしたことで一度は心が折れるが、剣斗によって立ち直る。そして、令愛を倒すために、剣斗と咲とチームを組んで、学内の1、2年生が出場する男一人と女二人がチームとして戦うマスターブレイズの混合戦に出場する。決勝で令愛と対戦するも、前日に痛めた足の怪我であと一歩というところで一撃を入れられなかったが、まだまだ伸びていけると実感した。
試合では、胸や下腹部だけを覆っているビキニアーマーのような格好をしている。腰にはスカート代わりのレースの腰巻をつけている。咲ほどではないにしても巨乳な為に、半分くらいしか隠れていない。体育会系で、相手の試合動画を見たり体調を整えるよりも、体を動かして鍛えようとする。
小笠原 咲(おがさわら さき)
剣斗の同級生の女の子。ショートヘアで巨乳。剣斗と万梨花の決闘で巻き込まれそうになったところを助けてもらったということで、剣斗に色々と世話を焼いている。剣士科所属の一般生徒だが、体力不足で普段は鞘入りのナイフを持ち歩いている。他の剣士の試合を見るなどして対策を練ったりするのが得意。
決闘で負け続けてしまい、剣斗と同じようにポイントが足りない生徒たちが受ける山登りの特別授業を受ける。山登りの近道を使うことで他の剣士となるべく対戦しないルートを探し当てるも、身体能力不足で登れなかった。しかし、剣斗とチームを組んで、剣斗に背負われながら道を指示することで一位でゴールできた。そして、令愛を倒すために、剣斗と万梨花とチームを組んで、学内の1、2年生が出場する男一人と女二人がチームとして戦うマスターブレイズの混合戦に出場する。
佐久間 令愛(さくま れいあ)
上泉学園2年生で今年度の生徒会長。金髪ツインテールで日本人離れした胸をもつ。2年生の中で一番の剣士としての実力者。
将来ライバルになりそうな相手を試合で徹底的に叩くということで「破壊姫(プリンセスオブディストラクション)」とも呼ばれる。万梨花を障害になりそうだと潰そうとする一方で、剣斗を欲しい人材だとして生徒会に招こうとしたりした。一方で、自身をゾクゾクさせてくれる強敵との相手を楽しむ感情もある。
学内の1、2年生が出場する男一人と女二人がチームとして戦うマスターブレイズの混合戦の決勝で、剣斗と万梨花と咲のチームと対戦。試合では万梨花が足の怪我がなければ自身に一本を入れられていたということで、万梨花を見直す。続いて剣斗との対戦で左手による抜刀術で敗れたことで、剣斗に自分と組むように再び勧誘していく。

用語一覧[編集]

上泉学園(かみいずみがくえん)
剣斗たちの通う学園。マスターブレイズの剣士(ブレイダー)育成を目的としており、剣士科の生徒は自室にいるとき以外は帯刀しなければならない。
マスターブレイズ
日本発祥の剣を用いた闘技。人気スポーツであり、プロの剣士(ブレイダー)として世界大会出場などの活躍をすれば最低でも億単位の収入がある。優勝者には「剣王(キング)」と呼ばれる称号が与えられる。
男女のハンデを埋めるために、女子は「公共風俗に反しない服装」、男子は最低でも体重の25%以上の重量の鎧を身につけるという条件が課せられている。攻撃が認められるのは男女ともに鎧に守られた部位のみな。剣と鎧は接触した瞬間に衝撃に比例した強い反磁力を発生させるため、剣士を大きな怪我から守って攻撃の威力をポイント化することができる。このルールのために、女子はスピーディーに動ける軽量化と攻撃を受ける個所を減らす露出が多い衣装が一般的で、これもエンターテインメントを高める一因となっている。
特待生
上泉学園に奨学金をもらって通う生徒。様々な特典を受ける代償として、他の学生の手本となることを要求される。授業の成績・学習態度・自主的に行う決闘の回数と勝率に応じて各種特典を利用するためのポイントを付与。ポイントがないと寮や食事といったサービスが一般生徒と同様に有償になる。学期ごとにポイントを納める一般生徒と違って、毎週一定のポイントが差し引かれ、支払えない場合は退学となって免除となっていた入学金や授業料を納めることとなる。

単行本[編集]

一迅社文庫一迅社)より刊行。

タイトル 初版発行日 ISBN その他 サブタイトル
マスターブレイズ 俺に刀を抜かせるな! 2014年2月1日(2014年1月20日発売) ISBN 978-4-7580-4527-8
  • プロローグ 十年越しの再戦(リマッチ)
  • 第一章 剣士達の学園
  • 第二章 折れない心。折れた心
  • 第三章 走りだす覚悟
  • 第四章 それぞれの本気
  • 第五章 刹那の攻防
  • エピローグ 新たな道
  • あとがき

関連項目[編集]

外部リンク[編集]