マイノリティ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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マイノリティとは、「少数派」をいう。議会制民主主義は「少数意見の尊重」と「多数決の原理」を前提とするわけだが、いわゆる「死に票」となった民意は切捨てちゃっていいのか?という話にもなる。

「世界でもっとも民主的な憲法」と云われたワイマール憲法下で、ナチス・ドイツは合法的に成立したという例がある。だったら過半数の議員が「あいつらは殺しちゃおう」という法案を通しちゃったら合法的に障害者は殺しちゃっていいことになる。議会制民主主義の欠点はそのあたりにあり、少数者の意見は「死に票」になってしまうので無視される。

そういうのに味をしめたマジョリティが議会制民主主義を衆愚政治にしてしまうのである。「少数意見の尊重」というのはそういう話ではないはずだが、地動説を唱えたジョルダーノ・ブルーノが火炙りにされちゃったものだから、ガリレオが自粛したという例がある。じつはガリレオはバチカンから迫害されたわけではなく、「それでも地球は廻っている」というのは都市伝説でしかない。

脚注[編集]