ペミカン

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ペミカンとは、北半球の高緯度地域の人々に由来する、保存食である。

概要[編集]

脂(あぶら。油脂のうち、常温で固体のもの)で、干し肉や干し野菜などをを固めたものであったという。
日本国内では、数日をかけた山行(さんこう)の際の携行食として、キャラメルやチョコレートなどとともに知られていた。
第一次南極越冬隊の際に、当時「食糧庁」に在職していた西丸震也が越冬用の食糧として「西丸ペミカン」を開発したが、「南極いろはがるた」の「い」は「犬も食わない西丸ペミカン」であった。とはいえ西堀栄三郎によると「それほどマズくはなかった」そうである。

人間生活との関わり・利用[編集]

現在では忘れ去られつつある存在であるが、じつは現代ではけっこう活用の場がある。インスタントの袋麺(味噌味)や豚汁にちょっと落とすとかなりイケる。ただし、「とても可愛らしい」(肉が微塵切りされているので、「にくらしさが、ひとかけらも感じられない」)というので、豚肉を味噌漬けにしたもの(安全性を考えると、日本酒などエタノール分や生姜大蒜などを加えるのも可である。いわゆる「出汁粉」を加えてもよい)などを併用すると「にくにくしい」感じになる。
ソロキャンプが好きな人は、かつての「単独山行」の時代を偲ぶのに適した食材ではある[1]

脚注[編集]

  1. つーても修験者が歩いていた時代は、アルミ鍋もなければストーブもなかったし、今のようなテントやツェルトや、寝袋なんかもなかったわけだけれど。


関連作品[編集]

関連項目[編集]