ペシミズム

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ペシミズム英語:pessimism ラテン語:pessimum)とは、厭世主義、悲観主義。

概要[編集]

生きる限り、人は地上にはびこる悪を根絶できないというネガティブな思想である。反対語はオプティミズムである。より発展した、生きる価値を見出せないという思想も指す。ラテン語で「最悪」を表す"pessimum"を由来としており、簡単に言えば「世の中は善で支配することはできず、悪によって支配されている」という考え方のことをいう。このような思想はオルフィズムという古代ギリシアの宗教の、教えを受けたギリシア人にもしばしば見られるという。ペシミズムの哲学を説いたショーペンハウアーによれば、世界は不合理にできており盲目的な意思が支配されているといい、苦しみからの脱出はただ快楽欲求の虚空さを悟っており、無欲求の状態や全否定する状態によって現象世界が無に帰するニルバーナ(涅槃)の境地に達することによってのみ苦しみからの脱出は可能ということである。

関連項目[編集]