ブースト0.5病

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ブースト0.5病とは、スバル乗用車であるスバル・インプレッサスバル・レガシィに発生するといわれている奇病である。

概要[編集]

初代インプレッサ(GC/GF)と同時期に販売していた2代目レガシィに好発するといわれている。これらのターボモデルは純正で0.9~1.2kg/cm2ほど加給されており、強烈な加速感を味わうことができるものである。それが突然0.5kg/cm2程度しか加給されず、加速もかったるくなってしまうのがブースト0.5病である。

原因[編集]

過去には富士不治の病などと言われていたが、現在ではある程度原因が絞られている。しかし、ブースト0.5病を発症する原因によってはアプローチや交換部品も異なってくるため、診断の見極めが難しい場合もある。

ECUのエラー
ECUが何らかのエラーを検知したり、ノイズなどで誤検知した場合に発生する場合がある。これは異常値によるセーフモードであり、ECUリセットで治るようであればノイズによるものとされる。しかし、ECUリセット後も症状が続く場合はECU以外に原因がある。吸気系にリークがあったり、社外品に交換して空気の流入量が純正状態と変わった場合に発生することがある。
デューティコントロールソレノイドバルブの故障
加給圧の制御をしているこの部品が故障した場合、ブーストがイニシャル値(0.5)か無限過給かどちらかになる。無限過給編が開始してしまうとタービンやエンジンに重大な被害を与える可能性もあるため、通常は動作エラーを検知した場合にイニシャル値でコントロールするようになっている。
エアフロセンサ―の故障
空気の流入量を検知するエアフロセンサ―が故障した場合、正しい値がECUに送信されず、結果として上記のECUがセーフモードに入る原因となる。なお、故障した場合はセンサ故障ランプがつくなど比較的原因がわかりやすい。
ブーストメーターの故障
何らかの原因で正しい表示がされなくなった場合に起こる。どの車に繋いでも同じ結果が出ればメーターが壊れている。

診断法[編集]

ブーストメーターの追加による過給値の判読が最も確実である。体感は意外にアテにならないと某地獄のチューナーも言っている。

治療法[編集]

主に上記に挙げた原因の解決が根本的な治療法となる。一方でブーストコントローラーを使って強引に過給する方法がないわけではないが、原因がわかっていない時点での強制動作はより大きなトラブルの元になるため、当然ながら推奨されない行為である。

関連項目[編集]