ブルマ
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ブルマは、かつて日本の学校教育において、体操服として女子生徒が着用していたショートパンツである。現在では、(フィクションの世界を除いて)ハーフパンツに取って代わられた。
特徴[編集]
- 軽快で動きやすいとされる。
- 太もも(場合によってはヒップも)露出する。また、体に密着するため、下半身のラインがわかりやすい。
- 下着のショーツと大差ない丈と露出度である。
- 内側に履く下着のショーツの形状が透けたり、場合によってははみ出ることもある。
正しい着用方法[編集]
ブルマは、すでに体操服としてはほぼ絶滅したため、本来の着用方法は徐々に忘れられている。しかし、少なくとも以下の点を守らなければ、体操服としての機能も、コスプレとしての魅力も半減するであろう。
- 腰ゴムがウェストの位置にくるように、引き上げて履かなければならない。
- シャツはブルマの中に入れることが推奨される[1]。
歴史[編集]
- 中世ヨーロッパで、支配者階級の男性がそれまでのガウンから履き替えた半ズボンがブルマの原形である。
- もともとは1850年代のアメリカの女性解放運動をきっかけとして、「女性にとって動きやすい」服装として生まれたものである。
- 日本では大正時代に移入され、ベルリンオリンピックをきっかけとして、急速に女子体操服として普及した。
- ショーツ型ブルマとちょうちん型ブルマの二種類があったが、1960年代以降は前者が大半を占めることとなった。
- しかし、太ももの露出などを恥ずかしがる女子生徒が増えたこと、男性の性的好奇心の対象となることが問題視されるようになった。
- 2000年前後に、ほぼすべての学校がハーフパンツを採用するようになった。
- もともとは女性解放運動をきっかけとして作られた衣類が、かえってフェミニストから批判される対象となったことは、歴史の皮肉であるといえよう。
現在[編集]
- いわゆる「見せパン」として用いられることもある。
- チアリーダーのコスチュームの一部となっていることもある。
- コスプレ用としてもそこそこ生産されているらしい。
サブカルチャーにおいて[編集]
- 漫画やアニメの世界では、女子体操服がブルマであることが圧倒的に多い。逆になぜかハーフパンツはあまり見かけない。理由はお察しください。
ブルマを着用するキャラクター[編集]
- 千葉エリカ - 『魔法科高校の劣等生』のヒロイン。
- 三鷹チドリ - 『漫画の森から女子高生』に登場する中年男性。高校の敷地内に無許可で立ち入ってしまっていることに気付いた際に、怪しまれないよう部活動中の生徒のふりをする意図からブルマを着用する描写がある。