フォルクスワーゲン・クロスポロ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

クロスポロとは、フォルクスワーゲンが製造していたクロスオーバーSUVである。同社が販売していたコンパクトカーフォルクスワーゲン・ポロをベースにしている。

概要[編集]

2代目ゴルフのようなクロスオーバーSUVであり、直近ではビッグマイナーチェンジ前の4代目ポロをベースにし、2004年にヨーロッパで5000台限定限定で販売された「ポロファン」[注 1][1]をルーツに持つ車である。ポロファンはポロをリフトアップし、ルーフレールを装着したSUVルックなモデルであった。これが欧米でヒットし、クロスポロの開発・販売につながったという。

なお、2代目クロスポロを最期に新型は発表されておらず、フォルクスワーゲン・T-Crossが事実上の後継と目されている。

専用色のオレンジカラーは外装だけでなく内装のアクセントカラーにもなっており、目立つ色ながら人気は高い。基本性能や内装・装備はベースのポロに準じている。

初代(9N型)[編集]

4代目ポロがビッグマイナーチェンジした後の2006年に発売したモデルであり、日本でも同年中に販売が開始された。日本仕様は単一グレードとなっており、1.6Lの直列4気筒ガソリンエンジン[注 2]に6速ATが組み合わされ、最高出力105psを発揮する。パワートレーンはベースとなるポロのスポーツラインと同様の物を採用している。内外装はポロとほぼ同じであるが、ポロと比較して最低地上高が20mmほどリフトアップされており、ルーフレールフォグランプが標準で装備されている。タイヤもインチアップされており、タイヤも標準が195/55R15だったものが215/40R17に換装されるなど薄く大径化している。

2代目(6R型)[編集]

ベースとなるポロが5代目にモデルチェンジしたことに伴い、フルモデルチェンジしたクロスポロである。日本仕様は2010年に発売開始されている。5代目ポロ同様精悍な顔つきになっており、先代に比べて引き締まった顔つきになっている。パワートレーンも一新されており、1.2Lの直列4気筒エンジンにシングルターボチャージャーを搭載。低回転域から過給を始めるダウンサイジングターボであり、1.8Lクラスの出力を誇る。組み合わされるトランスミッションは7速DSGとなり、摩擦損失の少ないトランスミッションとなった。なお、ルーフレールやフォグランプなどは先代と変わらないものの。専用バンパーとフェンダーエクステンションが装備され、全幅が1,700mmを越えるため3ナンバーとなる。

2013年にはマイナーチェンジされ、アイドリングストップ機能やブレーキ回生システムなどを備え、燃費向上のほかプリクラッシュブレーキシステム等の安全装備も追加された。なお、2016年にはさらに一部改良され、ステアリングにマルチファンクションシステムやパドルシフトが追加された。

日本国内では2018年3月末まで販売されており、現時点で最後のクロスポロとなっている。なお、同年10月に発売開始されたT-Crossはポロ[注 3]とプラットフォームを共有しており、実質的なクロスポロの後継として考えられている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. 日本未導入だが、理由が「MT限定」だったからとのこと
  2. ハイオク仕様
  3. ポロ以外にもアウディなどのVW傘下が販売する小型車を含む

参考[編集]