フェルマー予想
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フェルマー予想(ふぇるまよそう, Fermat's Conjecture/Fermat's Last Theorem)は数学上の難問のひとつである。「フェルマーの最終定理」「ワイルズの定理」ともいう。
概要[編集]
フランスの数学者フェルマーが1637年頃、蔵書の余白に「私はこの命題の真に驚くべき証明を見つけたが、余白が狭すぎるので、ここに記すことはできない」という簡潔なメモだけを残し、証明しないまま亡くなった[1]。
フェルマー予想は下記の命題である[2]。
解[編集]
1993年6月23日、ケンブリッジのニュートン研究所で開かれた専門家会議において、数学者アンドリュー・ワイルズは360年もの間、解けなかったフェルマーの最終定理と呼ばれる難問の証明方法について講演した。ワイルズはコリヴァギン・フラッハ法を拡張することで3世紀半の難問が解決できることを示した。しかし1993年9月、この証明に誤りが含まれていることが判明した。その後に正しい証明が1995年に発表された。この論文により定理は完全に証明されたことにより、今では「ワイルズの定理」あるいは「フェルマー・ワイルズの定理」とも呼ばれるようになった。
証明はAndrew Wiles (1995-05) “Modular elliptic curves and Fermat's Last Theorem ” Annals of Mathematics 141 (3), pp.443-551に掲載された[3]論文である。
注[編集]
- ↑ サイモンシン、青木薫(訳,2006)『フェルマーの最終定理』新潮社
- ↑ アミール・D.アクゼル(著),吉永良正(訳,2003)『天才数学者たちが挑んだ大の難問―フェルマーの最終定理が解ける』早川書房
- ↑ Modular elliptic curves and Fermat's Last TheoremAnnals of Mathematics