ビーグル
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ビーグル(Beagle)は犬種の一つ。嗅覚ハウンドに属す。ローマ時代から存在し古代フランス語で「開いた喉」に由来。古来よりウサギ狩りを業としてきた。その啼き声から「森の鈴」、「森のトランペッター」、「草原の声楽隊」、など、愛称が多い。 個体差が他の犬種に比べ比較的小さいため、研究所などで実験動物としても飼育されている(中外製薬は1970年代にイメージキャラクターにしていた)。 また、優れた嗅覚を活かし、オーストラリアや日本の成田空港などで「検疫探知犬」として、持ち込み禁止の食品や物品を嗅ぎ分ける「ワーキングドッグ」としても活躍している。 有名なキャラクター・スヌーピーのモデルでもある。
ウサギ狩りに使われた歴史[編集]
ビーグルはイギリスのスポーツ、ウサギ狩猟に用いられていた。人々はラッパの音を使ってビーグルに指示を出していた。ウサギはビーグルの目を惑わすために岩から岩へと跳ねうつったり、急に方向をかえたり上手に逃げ回る。それをビーグルたちはよく通る高い声で仲間たちと連絡を取り合い、ウサギたちを追いつめていく。
ビーグルは足は他の犬種に比べると決して速くはないが、豊富な体力と獲物を追いながら延々鳴き続ける「追い鳴き」と呼ばれる習性を持つ為、日本においては猪猟の勢子犬などに起用されることもある。
犬種の概要[編集]
- 原産国…イギリス
- 毛色…トライカラー、レッドアンドホワイト(チョコレートやブルーなどの毛色は望ましくない)
- サイズ…日本では15インチ以下のサイズが認められる。今後、16インチ以下へのサイズの変更が検討されている。アメリカでは、15インチ以下、13インチ以下の2種に分けられることが多い。イギリスでは16インチ以下とされている。耳は平均18cm。
- 用途…猟犬、最近では家庭犬としての改良がなされている。
飼育特性[編集]
- 活発・やんちゃ・遊び好き・食欲旺盛。
- 寂しがり、長時間の留守番には向かない。
- 頑健で病気しらず、攻撃性が低い。
飼育上の注意[編集]
- ふだんから呼び戻しもしっかり教えておくこと。
- 肥満はヘルニアなど各種の疾病を誘発するので注意が必要。
- 何でも口に入れる習性があるので、注意が必要。
- メスはオスに比べて特に食べ物に貪欲なので、太りやすい。
- 運動量がかなり必要なので、あまり散歩にいけない人には不向きである。
- 人間には従順であるが反面頑固であるため、拒否反応を示している場合は強制しないこと。
- 身体の割に声のボリュームが非常に大きい。無駄吠えしないようしつけも必要。
- 耳が垂れている他の犬種同様に蒸れて、外耳炎になりやすい。耳の手入れもこまめに。
- 躾けの際には、かなり根気よく躾ける必要がある。