ハツタケ
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ハツタケ (初茸 Lactarius Hatsudake) はハラタケ目ベニタケ科のキノコ。日本、韓国、中国などアジアの一部に発生する。
形態[編集]
傘は5cmから10cmほどで漏斗型をしており、やや肉質はもろい。表面は淡紅褐色(オレンジがかった薄い茶色)で、中心から濃い色で同心円模様が何周か入っており、湿り気があると多少ぬめりを持つ。ヒダはより肉色で密。柄は短く2cmから5cmほどにとどまる。胞子紋は黄色を帯びる。
子実体は傷つけると暗赤色の乳をにじませ、次第に緑青のような色になるのが大きな特徴。他の有名なキノコにさきがけて夏から秋にかけアカマツやクロマツの下に発生するため「初茸」の名を持つ。より小型で全体がオレンジ色のアカハツや全体が瑠璃色(古くなると退色)のルリハツタケなどの近縁種が存在する。
食用[編集]
松林に発生し、傘が漏斗型で緑青のような色に変化するキノコはハツタケ(と近縁種でより赤みの強いアカハツ)しか存在せず、紛らわしい毒キノコも存在しないことから古くから食用キノコとして利用されてきた。加熱すると色が悪くなり、食感はややボソついてはいるが良いダシが出て味もよいので温かい蕎麦の具にしたり鍋物やお吸い物、炊き込みご飯の具として通人に重宝される。