トヨタ・ハイラックスサーフ
ハイラックスサーフ(HILUX SURF)とは、トヨタ自動車が、かつて2009年まで日本で製造・販売していた大型のクロカンSUVである。
概要[編集]
タイヤ外径=776mm=ビッグタイヤで、ランドクルーザープラド用タイヤと全く同じで、最低地上高が205mmと高く、シャーシの構造は頑丈なラダーフレームという重いシャーシが採用され、ボディを支える力が強い。シャーシの構造はランクルプラドと共通の構成を採用している。凸凹道、丸太道のような障害物、砂利道、段差、階段、林道、モーグル路、ロックセクション、雪道まで十分乗り越えられ、ハードな未舗装路・オフロードの走破力を高く発揮・重視し、登坂能力も高く、あらゆる場所でもそれなりに走れる。室内の床から運転席の底部までの高さやダッシュボードまでの高さは少し高く、ボンネットの高さは少し高く、高重心に近く、視線・運転席からの目線の位置がやや高く、視界はやや高く見え、運転感覚が腰高で、見晴らしがよく目立つ。
オプションで最低地上高を205mm→210mmまで高く変更できる。
駆動方式は、FRレイアウトの2WD走行と、フルタイム4WDをダイヤルで切り替える方式の、センターデフ付きのパートタイム4WDで、トルセンLSD付トランスファー+ADD付きマルチモード4WDシステムを採用し、パートタイム4WDとフルタイム4WDを併せ持った仕組みで、ダイヤル切り替え式4WDシステムで、FRをベースにした4WDシステムと駆動力を高める副変速機を採用し、様々な道路・路面の状況に対応している。単に「マルチモード4WD」とも書かれる。パジェロのスーパーセレクト4WD-IIと同じような方式である。「ADD」とは、「オートマチック・ディスコネクティング・デファレンシャル」の略。2WDはフロントエンジンの後輪駆動(FR)方式である。2WDとフルタイム4WD切り替えのためのダイヤル式トランスファーは、マルチモードダイヤルスイッチともいい、「H2(FR)」-「H4(ハイレンジフルタイム4WD)」-「PUSH」-「L4(ローレンジ4WD)」のポジションを持つ。4WDは、ハイとローの2段ギアを持つ副変速機付きになっている。マルチモードダイヤルスイッチの右には、センターデフの解除⇔ロック状態に切り替え用のためのセンターデフロックスイッチが付いている。マルチモードダイヤルスイッチとセンターデフロックスイッチの組み合わせ操作によって、前述のパターンにローレンジが加わり、「H2(FR)」、「H4(ハイレンジフルタイム4WD)」、「H4L(ハイレンジ4WDデフロック)」、「L4(ローレンジ4WD)」、「L4L(ローレンジ4WDデフロック)」の5種類の走行モードの設定が選択でき、4WD操作と各走行モードが複雑な構造になっており、路面状況に応じた走行モードに対応する。末尾(語尾)にくる「L」は、「センタデフロック」「ロック」の略で、冒頭(語頭)に付く「L」は、「ローレンジ」の略。オンロードでも、わざわざ2WDモードにせず、4WDの「H4」モード(フルタイム4WD)走行が可能。H4では、オンロードでの常時4WD走行を可能にするモードで、大きな駆動力で、雨上がりなどの濡れた路面、小規模の凸凹道の未舗装路、滑りやすいオンロードの路面にも適し、全ての路面に共通するモードで、常に高い走行安定性が得られる。フルタイム4WD「H4」モードにおけるセンターデフは、タイヤの回転数は、主に直進時で前輪40:後輪60の不等トルク配分となり、全輪が駆動される。走行中でも、時速100km/h未満なら2WD(H2)と4WD(H4)の切り替えをセレクトレバーで行える。
「L4」「L4L」のときの最高速度は、時速?km/h以内であるかは非公開で、公開されていない?。
一部分がパートタイム4WDなので、FRの2WD「H2」モードでは、乾いたオンロードのグリップ力が強い。「H2」モードでは、タイヤの回転数は、前輪へのトルク配分を行わず、前輪0:後輪100のトルク配分となる。特に「L4」レンジでの走りは、タイヤはしっかりとオフロードをグリップする。「L4」レンジは、悪路用で使うモードで、大きな駆動力で、大きなエンジントルクを持ち、タイヤの回転数は、前輪50:後輪50固定のトルク配分で、タイヤの回転数が均等になり、「H4L」や「L4」レンジでの走りは、大きな凸凹道や急勾配、オフロードの急坂、道なき道、ぬかるみ、傾斜地、丸太道、ロックセクション、階段、モーグル路でも走破でき、オフロードでフラット感のある安定した走りになる。
「L4(ローレンジ4WD)」のうち、「L4L」は、ぬかるみからの脱出時など、特に大きな駆動力が必要なときに使用する。トランスファーの変速比をローレンジにすることにより、大きな駆動力を確保する。
トランスファーシフトレバーの回し方の操作は、「H4(4WD)」から「L4」に切り替えるには、押しながら回す。ATチェンジレバーの形の操作性は、ジグザグゲート式を採用し、シフト感も良好である。
ハイラックスサーフのメーターパネルには、2WD/4WD作動表示灯の駆動輪が表示されている。4WDインジケーターランプ、センターデフロックデフロックインジケーターランプ、4Lcインジケーターランプの3つの表示灯がある。メーターパネルは、銀の六角ナットを、3個横に並べたようなメーターとなっている。
本格オフロードSUVで、生粋のオフロードSUVでは価値が高く、大人気を維持し、本格4WDの王道を突き進む・走り抜ける車で、凸凹道のオフロード性能は一級品で、トップレベルである。
全長が4805mmと長く、ステーションワゴンスタイルのハッチバックのLサイズのクロカンSUVであるものの、シート列数は2列シートで、5人乗りで、内装(車内)の荷物室のスペースは十分な広さがしっかりと確保されて豪華な雰囲気で、荷物をたくさん積むことができ、2列目のシート(リヤシート)ではどれか1つ倒すことで、自転車や旅行カバンも積み込めるぐらいの十分に広い荷物室が得られ、積載容量も十分に確保・重視され、居住性や荷物の記載性が優れている。
モデルの雰囲気は高級感があり、上級SUVで、プレミアムSUVに匹敵する豪華さや上質感が魅力である。
4代目のうち、2005年7月改良型のハイラックスサーフ210系は、全幅は1910mmで、2002年〜2004年8月発売までのハイラックスサーフ210系より、全幅が35mm大きくなり、4代目のランドクルーザープラド150(1885mm)より一回り大きく、LLサイズ付近のボディのSUVとなった。車幅が1910mmとは、ランドクルーザープラドより一回り大きく、1.9mをわずかに超えており、1.9m強で、トップクラスのSUVといえる。2005年7月改良型は、4代目の後期型である。
ボディサイズ自体は、全幅1910mmで、小回り性能や取り回し性が比較的苦手で、いま一歩で、車両感覚はちょっと掴みにくく、混雑した街中では少々持て余し、商店街などの狭い路地での走行はイマイチで、ちょっと運転しにくく、車庫入れ、縦列駐車などは確認しておく必要がある。後方や左側面の死角(タヒ角)も比較的大きい。
メーターの数字の文字の角度は、横向きではなく、円の角度に沿っている。
タイヤサイズで、タイヤ内径について、お勧めなのは、「265/65R17」である。
走行モード | 4WDインジケーター | センターデフロックインジケーター | 4Lcインジケーター |
---|---|---|---|
H2 | 消灯 | 消灯 | 消灯 |
H4 | 点灯 | 消灯 | 消灯 |
H4L | 点灯 | 点灯 | 消灯 |
L4 | 点灯 | 消灯 | 点灯 |
L4L | 点灯 | 点灯 | 点灯 |
タイヤサイズで、タイヤ内径については、「265/65R17、外径776mm」「265/70R16、外径777mm」の2つあり、お勧めなのは、「265/65R17、外径776mm」がベストである。「265/65R17、タイヤ外径776mm」は、純正・標準装着、「265/70R16、タイヤ外径777mm」は、変更後・オプション装着。
タイヤ外径の計算は、
タイヤ外径(mm)=〔タイヤ幅(mm)×扁平率(%)×2〕+〔リム径(インチ)×25.4〕。
ランドクルーザープラド(120)のタイヤサイズ=265/65R17
(265×65%×2)+(17×25.4)=776.3mm≒776mm
結果は、小数点以下1桁になるが、小数点以下は切り捨てて書く。
速度とタイヤ外径からタイヤの回転数を計算する場合、
タイヤ外径776mmで、時速60km/hのときのタイヤの回転数は、
①タイヤの外周を求める 0.776m×3.14159265358=2.43787589918m
②時速60km/hのときに、1分間で進む距離を求める 60÷60=1km
最低地上高205mm~210mmの高さと、タイヤ外径776mmのビッグタイヤを履いた車「ハイラックスサーフ」の乗り心地は、凸凹道を含む全ての路面の振動の吸収が高く、深く重厚で目立つような、豊かな乗り心地を実現し、快適に走れる。凸凹道のオフロードで余裕のクリアランスを確保し、舗装路での安定性とオフロードの走破力を両立させている。
用途は、道路パトロールカーに使われている。
2009年、ハイラックスサーフよりサイズが一回り小さいランドクルーザープラドやパジェロに統合されたため、ハイラックスサーフは生産終了・販売終了。ハイラックスサーフは、全幅が190cmをちょっと超えているので、LサイズというよりはLLサイズ寄りで、ビッグサイズのクロカンSUVで、トヨタの大型クロカンSUVは、ランドクルーザープラドの独り勝ちとなった。
4代目[編集]
- 型式=CBA-TRN215W(210系)
- グレード=SSR-X
- 販売期間=2005年7月改良型~2009年
- 年式=2005年9月改良型=後期型
- 全長=4805mm
- 全幅=1910mm=LLサイズ付近
- 全高=1790mm
- ホイールベース=2790mm
- 室内長=1895mm
- 室内幅=1515mm
- 室内高=1165mm
- ナンバープレートの分類番号=3ナンバー
- シャーシ(フレーム)の構造=ラダーフレーム(重いシャーシ)
- トランスミッション及び足踏みペダル、シフト=4AT
- 駆動方式=マルチモード4WD(パートタイム4WD×フルタイム4WD)
- 車種=クロカンSUV
- ボディタイプ=ハッチバック、SUV
- タイヤサイズ=「265/70R16、タイヤ外径=777mm=ビッグタイヤ」(純正・標準装着)/「265/65R17、タイヤ外径=776mm=ビッグタイヤ」(変更後・オプション装着)
- ドア数=5ドア
- シート列数=2列シート
- 乗車定員=5人乗り
- 最低地上高=205mm(標準)
- 最小回転半径=5.7m
- バックドアの開閉=跳ね上げ式
- バックドア開けると、全長が「+?mm」加わる
- スペアタイヤ=
- 車両重量=1830kg
- エンジン形式の種類=直4
- 排気量(総排気量)=2693cc
- 燃料(使用燃料)=レギュラーガソリン
- チェンジレバー=P,R,N,D-3,2,L
- 4WDトランスファーシフトレバーの場所?:
- 4WDトランスファーシフトレバー=「H2(FR)」-「H4(4WD)」-「PUSH」-「L4」
- バック音及びライト消し忘れ警告音の音高の周波数:1600Hz(音名:G5より35セント高い)
- ハンドル直径=cm
- ハンドルの太さ(厚さ)=cm
- ハンドル位置=右
- フューエルリッドの位置=左
- フューエルリッドのふたの長さ=縦:cm、横:cm
- スピードリミッター=180km/h
- タコメーターのカウント=7まで
- メーターの数字の文字の角度=円の角度に沿っている
- トリップメーターの走行距離の桁数=?桁
- ブレーキの機能=ABS標準装備
- ボンネットの縦の長さ=cm
- 地面からボンネットまでの最高の高さ=cm
- 室内の床からダッシュボードまでの最高の高さ(床マット無し、運転席の正面のみの最高の高さ)=cm
- 室内の床から運転席の椅子の底部までの最高の高さ(床マット無し)=cm
- フロントガラスの色=?
- フロントガラスの広さ=幅(横):上部cm、下部cm、縦(ガラスに沿った場合)cm
- リアガラス(バックドアのガラス)=縦:cm、横:最短cm~最長cm
- フロントフェンダーの最長=縦:cm、横:cm
- リアフェンダーの最長=縦:cm、横:cm
- アクセルペダル=縦:cm、横:cm
- ブレーキペダル=縦:cm、横:cm
- 内蔵ルームミラーの最長の広さ=縦:cm、横:cm
- ルームミラーの設置場所=フロントガラスに引っ付いている
対地障害角=「アプローチアングル=非公開、ランプブレークオーバーアングル=非公開、デパーチャーアングル=非公開」
- 燃料残量警告灯の色=
- メーターの各ランプの色=「色数:3色」/「色相°」「色相°」
- オプティトロンメーター?
- チルトステアリング機能=
- サイドアンダーミラーにおける鏡の数=縦2分割の鏡、左右2分割の鏡、2面鏡式
- サイドアンダーミラーの鏡像の最長の広さ=「左側…縦:cm、横:cm」「右側…縦:cm、横:cm」
- オーディオCDドライブ対応メディア=CD-R、
- オーディオCDドライブ対応ファイル形式=MP3
- ドアミラーの鏡像の最長の広さ=縦:cm、横:cm
- 生産国=日本
外部リンク[編集]
- [1]
- トヨタ ハイラックスサーフ(HILUX_SURF)SSR-X(2005年8月)カタログ・スペック情報・モデル・グレード比較
- 【ハイラックスサーフ215】内装紹介 - YouTube
- トヨタ ハイラックスサーフ 4WD(全国)の中古車|2002年10月~2009年7月 生産モデル - カーセンサー
- 全国のハイラックスサーフ(トヨタ)の中古車情報・中古車検索のグーネット中古車|210系
- 215サーフ 4WD切り替え動画 - YouTube
- トヨタ ハイラックスサーフ - GAZOO
- ニューモデル速報 第315弾 新型ハイラックスサーフのすべて
- [2]
- 車選びドットコム - ハイラックスサーフの中古車
- [3]
- [4]