ドデカノール

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ドデカノール(: Dodecanol)とは、炭素数が12で分岐がなく全ての結合が単結合である鎖状のアルコールである。

概要[編集]

ドデカノールは、ヒドロキシ基の結合してる炭素の位置により1-ドデカノールから6-ドデカノールの5種類に分けられる。ただし、全て化学式C12H26Oで表せる。また、2-ドデカノールから6-ドデカノールの5種類は立体構造により、さらに2種類に分けられる。

種類[編集]

ヒドロキシ基の結合している炭素の位置や立体構造が異なる次のような異性体が存在する。

1-ドデカノール[編集]

1-ドデカノール: 1-Dodecanol)は第一級アルコールである。化学式はCH3(CH2 )11OH。1-デカノールは酸化反応により、ドデカナールを経てラウリン酸に酸化される。

2-ドデカノール[編集]

2-ドデカノール: 2-Dodecanol)は第二級アルコールである。化学式はCH3(CH2) 9CH2OHCH3。立体構造の違いにより、さらに(S)-2-ドデカノールと(R)-2-ドデカノールの2種類に分けられる。両方とも酸化反応により、2-ドデカノンに酸化される。

3-ドデカノール[編集]

3-ドデカノール: 3-Dodecanol)は第二級アルコールである。化学式はCH3(CH2)8CH2OHCH2CH3。立体構造の違いにより、さらに(S)-3-ドデカノールと(R)-3-ドデカノールの2種類に分けられる。両方とも酸化反応により、3-ドデカノンに酸化される。

4-ドデカノール[編集]

4-ドデカノール: 4-Dodecanol)は第二級アルコールである。化学式はCH3(CH2)7CH2OH(CH2)2CH3。立体構造の違いにより、さらに(S)-4-ドデカノールと(R)-4-ドデカノールの2種類に分けられる。両方とも酸化反応により、4-ドデカノンに酸化される。

5-ドデカノール[編集]

5-ドデカノール: 5-Dodecanol)は第二級アルコールである。化学式はCH3(CH2)6CH2OH(CH2)3CH3。立体構造の違いにより、さらに(S)-5-ドデカノールと(R)-5-ドデカノールの2種類に分けられる。両方とも酸化反応により、5-ドデカノンに酸化される。

6-ドデカノール[編集]

6-ドデカノール: 6-Dodecanol)は第二級アルコールである。化学式はCH3(CH2)5CH2OH(CH2)4CH3。立体構造の違いにより、さらに(S)-6-ドデカノールと(R)-6-ドデカノールの2種類に分けられる。両方とも酸化反応により、6-ドデカノンに酸化される。

関連項目[編集]